足蒸れや臭いをどうにかしたい!臭いニオイを撃退する対策3つ&靴の選び方を解説

"サラサラ足をキープしたい! 足蒸れ&臭いの原因と予防対策"

靴を1日中履いたり、厚い季節に歩き回ったりすると、足にたくさん汗をかいているもの。

「足の臭いが気になって脱ぎにくい…」
「靴の中が汗で蒸れて気持ち悪い…」
などと困った経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、足の蒸れや臭いの原因と予防対策を解説。
あわせて蒸れにくい靴の選び方とメンテナンスについても紹介しています。

蒸れや臭いを正しくケアして、気持ちのいいサラサラ足をキープしましょう。

足の蒸れや臭いの原因とは?雑菌の増殖

足からイヤな臭いがする大きな原因の1つが、汗を放置したことによる雑菌の繁殖

【雑菌が増殖しやすい3つの条件】

  • 温度
    →35〜42度:体温や靴の中に近くやや高い温度
  • 湿度
    →高い湿度
  • 栄養(角質、皮脂)
    →皮ふの常在菌がエサとする汗や垢

そもそも足の裏は、体の中で最も汗腺が発達している部分です。
「片足から1日にかく汗の量はコップ1杯分」ともいわれており、特に蒸れやすいといえるでしょう。

特に密閉性があり通気性の悪いブーツやストッキングを履いていると、臭いが出やすくなります。

人体は100種以上の微生物が存在するといわれ、皮膚にも多くの常在菌が存在する。皮膚常在菌は、通常は人体にとって必ずしも害を与えるものではなく、外部からの菌が進入しないようにバリケードを形成したりして有益な働きをする。常在菌の増殖は汗成分を分解し悪臭を引き起こす。

(参考:足の温熱生理機能と靴内微生物汚れの実態について

足は夏だけでなく寒冷環境下でも発汗量が多い部位なので、1年を通してケアが必要です。

足の蒸れの予防と対策3つ

足の蒸れや臭いを防ぐためには、セルフケアで足元を清潔に保つことがポイントです。
ここからは足蒸れを防止するフットケアや消臭アイテムを解説していきます。

足を1日1度しっかり洗う

足に雑菌を増やさないためには、何よりも毎日丁寧に足を洗うことが大切。

石けん、爪ブラシなどを使用して、丁寧にケアしていきましょう。

  1. 洗面器にお湯をためるなどして足湯する
  2. 石けんをよく泡立てて片足ずつ足のひら、指の間まで手を使って洗う
  3. 爪ブラシを使って爪の間をやさしく洗う
  4. ぬるま湯ですすぎ残しがないように泡を落とす
  5. 清潔なタオルで水分をしっかりと拭き取る
    →乾かし残しがある場合はドライヤーを軽くかけて乾かす

洗浄の前に、お湯でしっかりと足をあたためておくのがポイント。
ひと手間を加えるだけで、足の汚れが浮き上がり落としやすくなります。

足を洗うときは、ボディソープよりも洗浄力の高い石けんを使いましょう。
効果の実感力を重視したい方は、足専用石けんをおすすめします。

足を洗う時は、皮ふを傷つけないようにスポンジや手を使ってください。
臭いの原因になる雑菌を取り除くために、足の間や爪まで洗いましょう。
爪先を洗う爪ブラシがない場合は、歯ブラシで代用してもOKです。

洗い終わったら水分が残らないように注意して、指の間までしっかりと拭きあげてください。

週に1度の角質除去でスペシャルケア

足の臭い対策を徹底するなら、足ヤスリ(角質リムーバー)で角質ケアをするのがおすすめ。

肌表面の古い角質を取り除くことで、雑菌の繁殖を予防できます。

足ヤスリは、足が乾いた状態で使ってください。
角質に対して一定方向にあてて、少しずつ削るのがポイントです。

また角質ケアをやりすぎると、かえって雑菌が増えたり、赤みや痛みが出たりしかねません。
1度のケアで一気にたくさん削る、毎日ヤスリをかけるなどは、避けてください。

週1回〜2回の頻度でこまめに取り入れましょう。

靴を履く前に足を消臭する

蒸れを起こさない、雑菌を繁殖させないためには、靴を履く前の足の消臭が重要です。

そもそも雑菌は、弱酸性の環境下では繁殖力が低下するという性質を持っています。
消臭アイテムで肌環境を弱酸性に傾けることで、雑菌の活動を抑制が期待できるでしょう。

ミョウバン、重曹、アルコール、市販の消臭剤などから自分が続けやすいアイテムを選びましょう。

【ミョウバン】

  1. 空きペットボトルに「水500mL、ミョウバン20g」を混ぜ入れる
    →液状のミョウバンを使用する場合は、20〜50倍に薄めて⑤へ移動する
  2. ペットボトルのフタを閉めてよく振る
  3. 液体が透明になるまで冷蔵庫で保管する
  4. 完成したミョウバン水を10倍に薄める
  5. ガーゼに染み込ませる、霧吹きスプレーに入れ替えるなどして足に使用する
    ※肌荒れや炎症が起きた場合は使用を中止し、症状がおさまってから濃度を下げて使用する

【重曹】

  1. 洗面器にお湯をためる
  2. 重曹を大さじ2〜3杯加え、よく混ぜる
  3. 洗面器に両足を15分間程度浸す

【アルコール/市販の消臭剤】

乾いた状態の足にスプレーを吹きかける、拭き取る

ただしミョウバンと重曹は混ぜると効果がなくなってしまうので、別々に使用しましょう。

まずはお出かけ前の消臭を2〜3日試して、効果を実感してみてください。

靴下を天然素材のものに変える

足蒸れ予防には、天然素材の靴下を履くのがおすすめ。

天然繊維それぞれの特徴をふまえて、好みや季節に合わせて選んでみてください。

天然繊維特徴向いているシーン
コットン(綿)
  • 吸湿性、放湿性ともに高い
  • 肌触りがいい
  • 洗濯によって生地の縮れや色落ちがしやすい
  • 一年中
シルク(絹)
  • 吸湿性、放湿性ともに高い
  • 光沢感があり肌触りが非常にいい
  • ぬるま湯手洗い、陰干しなどの手入れが必要
  • 敏感肌
  • 冷え性
リネン(麻)
  • 繊維の中心が空洞状で通気性が高い
  • ややチクチクとした肌触り
  • 夏場
  • 汗を多くかく日
ウール(羊毛)
  • 吸湿性、伸縮性ともに高い
  • 繊維自体が縮れているため熱を逃しにくくあたたかい
  • 冬場
  • 冷え性

靴下を購入する際は、かならず天然繊維の配合量をチェック

「コットン配合」「シルク配合」と書いてあっても、原料のほんの一部しか使われていない場合があります。
合成繊維は安価で型崩れに強いため、素材のほとんどは合成繊維ということも多いです。

商品の素材表示を確認し、少なくとも成分の半分以上が天然繊維の靴下を選びましょう。

また、5本指タイプや厚手タイプは予防効果が高まります。
パンプスを履く場合は、天然素材のフットカバーやつま先インソールを使うなど工夫してみてください。

蒸れない靴の選び方

足蒸れを防ぐには、素材と形状(デザイン)に注目して靴を選ぶのも効果的です。

  • 抗菌、消臭素材
  • スニーカーはメッシュ素材
  • 革靴は天然のもの(エナメル革やプラスチック製は避ける)
  • 通気性のいい形状のもの(オープントゥなど)
  • キツくないサイズ(足が圧迫感を感じないもの)

実は本革は柔軟かつ湿気を吸収できるので、靴の中を涼しく乾いた状態に保てる優秀な素材。
エナメル革やプラスチックの靴はあまり通気性がよくないので、汗っかきの方は避けるのをおすすめします。

また、靴のサイズは自分の足に合ったものを選ぶのが大切です。
キツすぎたり、余裕がありすぎたりすると、足の指や裏に汗をかきやすくなるので注意してください。

帰宅後の靴メンテナンスも大切

足の臭いを予防するには、履いた靴を湿ったままにしないことも大切。

特に日中履いた靴をすぐに靴箱にしまうのはNG。
靴に染み込んだ汗(湿気)が取れず、雑菌の繁殖の原因になります。

下記を参考に、靴をメンテナンスしましょう。

  • 乾燥剤を入れて靴箱の外に出しておく
  • 新聞紙を詰めて靴箱の外に出しておく
  • 定期的に外で「陰干し」する
  • 毎日連続で同じ靴を履かない
  • 靴箱の換気をする(週に1回以上)

天日干しは、紫外線によって靴の素材(革や生地)が傷んでしまう可能性があります。
ベランダなど、できるだけ風通しの良い日陰に干すのがおすすめです。

また靴を干したり、毎日靴を変えたりするのがむずかしい場合は、インソールを交換するだけでもOK。
常に靴の中を乾燥した状態に保つことを意識しましょう。

足の蒸れや臭いの原因は、放置した足の汗に雑菌が増殖すること。

雑菌のエサとなる「温度、湿度、栄養(角質、皮脂)」をしっかりと管理することがカギです。

【足の蒸れ/臭い対策をおさらい!】

  • 1日1度足をしっかり洗浄し週1度は角質ケアする
    足ヤスリ(角質リムーバー)、石けん、爪ブラシなど
  • 靴を履く前に足を消臭ケアする
    ミョウバン、重曹、アルコール、市販の消臭剤など
  • 天然素材で通気性のいい靴下に変える
    コットン、シルク、リネン、ウール、5本指タイプ、厚手タイプなど

抗菌消臭(革靴なら天然)素材、キツすぎない形状の靴を選ぶのも大切です。

蒸れや臭いをきちんとケアし、お気に入りの靴で目一杯おしゃれを楽しみましょう。