脇汗対策を汗染み・臭い別に紹介!知っておきたい原因と黄ばみの落とし方

"脇の汗染み・臭いをなんとかしたい! 脇汗の原因と黄ばみの解消法"

「汗っかきで脇の汗染みが恥ずかしい…」
「脇汗がひどくてワキガにならないか不安…」

夏場はもちろん、涼しい季節でも心配が尽きない脇汗。
お気に入りの服が汗染みで汚れたり、臭いが気になったりして、不安に思う方も多いでしょう。

そこで当ページでは、脇汗が出る原因と対策について解説。
汗の分泌を抑える制汗成分から脇汗による黄ばみの落とし方まで詳しく紹介します。

脇汗が出るメカニズムを知って、自分にあった方法で予防していきましょう。

脇汗が出る原因3つ!わき汗の役割とは?

脇汗が出る理由は、大きく分けて3つあります。

  • 体温調節(温熱性発汗)
  • 精神的な緊張やストレス(精神性発汗)
  • 食べ物による刺激(味覚性発汗)

そもそも脇汗をはじめとする汗の役割は、体温調整
分泌された汗が蒸発することで高くなった体温を下げ、36~37℃程度に保ってくれます。
夏場や運動後に汗がたくさんでるのは、一時的に高くなった体温を健やかな状態に戻すためというわけです。
(※参考:大西病院)

さらに「冷や汗をかく」というように、緊張や不安といった精神的な刺激でも脇汗をかくと言われています。
ただし精神性発汗のメカニズムは、詳しくわかっていないそうです。

また、食べ物による刺激で脇汗が大量に出る場合もあります。
辛いものやすっぱいものを食べると、味覚が刺激を受けて反射的に起こる反応です。
食べ終わるとすぐに引き、臭いもないことが多いでしょう。

「多汗症」の可能性もあり

脇汗がひどい方は、多汗症の可能性もあります。

多汗症とは、代謝異常や神経疾患などによって男女関係なく発症する病気。
特に手のひらや脇といった部位の汗が多くなる症状があらわれます。

  • 大量の脇汗が長期間出続ける
  • 重ね着した服にも汗染みする

上記のような症状がある方は、クリニックで相談するのをおすすめします。

脇汗からイヤな臭いが出る仕組み

「脇汗=ワキガ」というイメージが強いかもしれませんが、脇汗自体は本来無臭

ただ脇は2種類の汗腺が通っているため雑菌が繁殖しやすく、イヤな臭いに繋がりやすい部分です。

  • エクリン腺:水分が多い。約9割が水分で無色
  • アポクリン腺:水分が少ない。脂肪やタンパク質などを多く含み、乳白色

アポクリン腺は脇をはじめ、陰部やへそなど、限られた部分にある汗腺。
臭いのもととなる成分を多く含み、雑菌に分解されることでイヤな臭いに変化してしまいます。
脇から出る汗の臭いを強く感じるのは、アポクリン腺から分泌される汗が主な原因です。

ただ、脇は通気性が悪く蒸れやすい部分。
エクリン腺から出る汗が垢や皮脂と混ざることで、汗を分解する雑菌を増殖させかねません。

つまり、「汗を拭かずに放置すると、雑菌によってイヤな臭いが発生する」ということ。
臭いに変わる前に対策するのが、ワキガ予防には欠かせません。

脇汗の対策・予防方法をチェック!ワキ汗グッズが便利

脇汗対策には、脇汗グッズを活用するのがベター。
臭い対策はもちろん、服へ汗染みがつくのも予防できるでしょう。

ここからは、脇汗の悩み別に対策方法を紹介していきます。

  • 汗染み対策:脇汗パッドや制汗剤で汗を抑える
  • 臭い対策:シーンに応じた制汗剤を使う

【汗染み対策】脇汗パッドや制汗剤で汗を抑える

服の汗染みを予防するには、汗を食い止めたり、抑えたりする工夫が大切。

【脇汗を服につけない】

  • 脇汗パッドをつける
  • 汗脇テープを脇に貼る

【脇汗を抑える】

  • 保冷剤で手足を冷やす
  • 外出前に制汗剤をワキにつける

わきの汗染み対策で定番なのが、脇汗パッドの使用。

わきに汗を吸収する専用パッドをつけることで、脇汗を吸収して衣類に染みるのを防げます。
パッドの装着がめんどうな方には、脇汗パッド付きタンクトップキャミソールがおすすめです。

湿布のように脇に直接貼るテープタイプもあるので、使いやすいものをチェックしてみてください。

また、脇汗の分泌量を抑える工夫も重要。

汗腺の多い手足を保冷剤で冷やして体温を下げると、汗が引きやすくなります。
外出中なら「クーラーの効いた屋内でクールダウンする」「冷たいペットボトル飲料で手足を冷やす」などで対処しましょう。

さらに、ロールオンタイプの制汗剤を塗っておくのもおすすめ。
購入するときは、汗腺を引き締めて脇汗を抑える成分をチェックしてみてください。

  • クロルヒドロキシアルミニウム
  • ミョウバン
  • パラフェノールスルホン酸亜鉛
  • 酸化亜鉛

服装や汗の量にあわせて活用しやすい対策方法を試してみてください。

黄ばみや汗染みを残さないためには洗濯を工夫

ひどい脇汗で衣類に黄ばみ汗染みの跡が残った経験がある方は、洗濯方法をひと工夫してみましょう。

【黄ばみ、汗染みを落としやすくする洗濯方法】

  1. 衣類の黄ばみ部分に直接漂白剤をつけて軽く揉み込む
  2. 洗面器に40度〜50度のお湯を入れる
  3. お湯の中に漂白剤を10ml入れる
  4. 洗面器に衣類を入れて、1時間ほどつけおきする
  5. 1時間経ったら洗濯機で通常通り洗濯する

洗濯で使う漂白剤は、衣類の汚れを落としやすくする「酸素系漂白剤」がおすすめ。
漂白剤というと白くするイメージが強いですが、酸素系は色ではなく汚れを落としてくれます。
衣類の色を残してくれるので、色落ちしにくいのがうれしいポイントです。

たくさん脇汗をかいた日は漂白剤を使って、汗汚れを残さないようにしましょう。

【臭い対策】シーンや目的に応じた制汗剤を使う

臭い対策には、制汗剤を使うのがおすすめ。
ただ制汗剤には種類があるので、使うシーンや脇汗の度合いによって使い分けましょう。

  • 外出先で手軽に臭い対策
    スプレータイプ 
  • 手軽さと臭い予防の高さのバランス重視
    ロールオンタイプ
  • 臭い予防の持続力を求める
    クリームタイプ
  • 汗を拭き取ってベタつきを抑える
    シートタイプ
チェックしておきたい制汗剤の成分

✔︎殺菌成分

  • イソプロピルメチルフェノール
  • 焼ミョウバン
  • セスキテルペンアルコール
  • 銀担持ゼオライト

など

✔︎消臭成分

  • 酸化亜鉛
  • 焼ミョウバン
  • 酸化マグネシウム
  • 緑茶エキス

など

手軽に使えるのがスプレータイプの制汗剤。
脇に吹きかけるだけなので、外出中でも短時間で使いやすいです。

スプレータイプよりも高い消臭効果を期待するなら、ロールオンタイプやスティックタイプがおすすめ。
こまめに付け直すことで、しっかり臭いを抑えてくれるでしょう。

「何度もつけ直すのが難しい」というシーンでは、臭い予防の持続力が高いクリームタイプをチョイス。
クリームが肌にしっかり密着して、雑菌の繁殖や臭いの発生を防止してくれます。

脇汗のベタつきが気になる方は、シートタイプを持っておくと不安がありません。
朝起きたときの寝汗にも使えるので、シャワーを浴びられないときもスッキリします。

《手軽な予防用》と《汗が多い時用》で、2種類用意しておくのもアリです。

どうしても脇汗に悩むならボトックス注射がおすすめ

ひどい脇汗が長期間つづくなら、ボトックス注射で治療するのも視野にいれてみましょう。

ボトックス注射とは、神経に作用する成分を注入して汗の分泌を抑える治療法です。

汗腺も神経に支配されているため筋肉の力を弱めるのと同じように、汗腺からの分泌も抑えてくれるのです。

(出典:東京中央美容外科)

治療費は、1回15,000円〜30,000円ほど。
1回の治療で6ヶ月ほど効果が持続するといわれているので、美容院感覚で汗対策ができるでしょう。

大量に汗をかきやすい脇は、トラブルが起こりやすい部分。
特に汗をかいあた後にそのまま放置するのは、臭いや汗染みに繋がりかねません。

自分の生活を見直して汗が出るタイミングを把握し、悩みに応じて予防・対処するのが大切です。

✔︎脇汗が出る原因

  • 体温調節(温熱性発汗)
  • 精神的な緊張やストレス(精神性発汗)
  • 汗を大量にかく病気(多汗症)

✔︎脇汗の予防・対策の方法

  • 汗染み対策:脇汗パッドや制汗剤で汗を抑える
  • 臭い対策:シーンや目的に応じた制汗剤を使う

冬でも服に汗染みするほど脇汗がひどい方は、多汗症という病気の可能性も考えられます。
日常生活に支障が出るほど汗をかくなら、1度クリニックで相談するのがおすすめです。

脇汗対策を万全にして、1年中ストレスフリーでさわやかに過ごしましょう。