クレオパトラも愛用していたといわれるほど、美容効果が高いクレイ洗顔。
泥を使うクレイ洗顔は、ニキビや毛穴の悩みを抱える方におすすめの洗顔方法です。
とはいえ、「種類が多くて選び方がわからない」「刺激が強そう」など、疑問も多いはず。
そこで今回は泥の種類や特徴を解説しながら、自分に合ったクレイ洗顔の選び方を紹介します。
正しいクレイ洗顔の使い方を知りたい方も、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
クレイ洗顔とは、泥(クレイ)を含んだ洗顔料で顔を洗浄すること
そもそもクレイ洗顔とは、泥(クレイ)を配合した洗顔料のこと。
泥とはいっても、海から採れる泥や地中の粘土層から抽出した泥(クレイ)を使用しています。
粒子が細かく吸着力が高いのが特徴で、下記のような美肌効果を期待できるでしょう。
- 毛穴詰まりやニキビの改善をサポートする
- 敏感肌や乾燥肌でもピリピリしにくい
- ミネラルによる保湿効果が期待できる
泥が磁石のように毛穴の汚れをキャッチするため、毛穴詰まり解消をサポートしてくれます。
特に皮脂や汚れが毛穴に詰まりやすいニキビ肌の方におすすめの洗顔料です。
ただ毛穴の汚れをしっかりと落とせるとなると、「肌への刺激が強そう」と心配に思うかもしれません。
実はクレイには、保湿効果のあるミネラル類がたっぷり含まれています。
肌を保湿しながら洗顔できるので、敏感肌や乾燥肌といった刺激を感じやすい方にも使いやすいアイテムといえるでしょう。
目的別!クレイの種類と選び方2つ
市販のクレイ洗顔には、さまざまな種類があります。
クレイによって美容効果や使い心地が異なるので、自分に合うアイテムを見つけるのが大切です。
目的や重視したいポイントに合わせて、選び方をチェックしてみてください。
肌悩みや肌質に合わせて種類別に選ぶ
肌質や悩みに合わせて選ぶなら、クレイの種類に注目するのがポイント。
一口に「クレイ」と言っても、大きく4つの種類に分けられます。
それぞれ効果や特徴が異なるので、自分に合いそうなものをチェックしてみてください。
泥成分 | 特徴 | おすすめの人 |
モンモリロナイト | 天然鉱物からできた超微粒子クレイ。保湿効果が高い | 脂性肌やニキビが気になる方 |
マリンシルト(クチャ、海底) | 長い年月を経て作られた海の泥。ミネラルが豊富 | 肌のくすみや毛穴の黒ずみが気になる方 |
ガスール(モロッコ溶岩クレイ) | モロッコで採掘できるクレイ。全身に使える | カサカサ肌が気になる方 |
ホワイトクレイ(カオリン) | 火山灰が主原料のクレイ。洗浄力がマイルドで肌に優しい | クレイ洗顔初心者や敏感肌の方 |
脂性肌やニキビが気になる方:モンモリロナイト
モンモリロナイトは、脂性肌やニキビが気になる人におすすめのクレイ。
1辺が200~300nm(ナノメートル)と、超微粒子のクレイが配合されていることが特徴です。
クレイの中でも結晶が特に小さく、ミリ単位に直すと0.0002~0.0003mmという驚きの小ささ。
目立たない毛穴のサイズでも0.2mm以下なので、毛穴の奥深く※まで入り込んでくれます。
※角質層まで。
さらにモンモリロナイトは洗浄力だけでなく、保湿力も優秀。
マイナスイオンを帯びているモンモリロナイトは、プラスイオンを帯びた汚れやニキビ菌などを吸着。
吸着した汚れと、洗顔料に含まれている保湿成分を瞬時に交換します。
洗浄だけでなく、肌にうるおいを蓄える効果も期待できるでしょう。
肌のくすみが気になる方:マリンシルト(クチャ、海泥)
マリンシルトは、肌のくすみが気になる人に試してほしいクレイです。
沖縄の海底でとれるマリンシルトは、陸で採掘されるクレイよりもミネラルを多く含んでいます。
海洋ミネラルは、人の体を作っている元素とほとんど同じ。
肌へのなじみがよく、肌の奥までうるおい成分をしっかり届けてくれます。
汚れの吸着力も高いので、古い角栓や毛穴の黒ずみをしっかりと除去。
肌のくすみを改善することで、肌の透明感を高めるトーンアップ効果も期待できるでしょう。
乾燥肌に悩む方:ガスール(モロッコ溶岩クレイ)
ガスールは、乾燥肌に悩む人におすすめのクレイ。
ミネラル成分が豊富に含まれており、高い保湿力を期待できます。
ペースト状にしやすいやわらかさが特徴で、乾燥した肌をフェイスパックのように包み込んでくれるでしょう。
実際ガス―ルは、「洗い流すフェイスパック」として使われるのが一般的です。
その他にも、髪や体など全身の保湿ケアにも使えます。
クレイ洗顔初心者や敏感肌の方:ホワイトクレイ(カオリン)
ホワイトクレイは乾燥肌や敏感肌の方にぴったりなクレイ。
粒子が細かく洗浄力もマイルドなので、毎日でも使えるのがうれしいポイント。
なめらかな肌触りになりやすいので、特に洗顔後のツッパリ感が気になる方におすすめです。
洗い上がりやテクスチャーで使いやすいものを選ぶ
洗い上がりの感覚や使い心地で選ぶなら、クレイ洗顔のテクスチャーに注目してみましょう。
もちもちとした泡が好み:チューブタイプ
もっちりとした泡が好みなら、チューブタイプがおすすめ。
チューブタイプは、ペースト状の洗顔料にクレイ成分が混ぜ込まれています。
水分を多く含んでいるので、簡単にもちもちの濃密泡を作ることが可能。
しっとりした洗いあがりなので、乾燥が気になる方におすすめです。
美容成分も配合されているものが多いので、保湿や美白などプラスαの効果も期待できます。
ふわふわな軽い泡が好き:固形石けん
ふわふわとした泡で洗顔したいなら、固形石けんがベター。
比較的さっぱりした洗いあがりなので、しっとりタイプが苦手な方もチェックしてみてください。
固形タイプは、石けんに泥やクレイを混ぜて作られた石けん。
昔ながらの製法なので、無添加処方のアイテムも多い傾向があります。
オーガニック成分を使用したものも多く、化学成分で肌荒れしやすい方も使いやすいでしょう。
泡立てなくてもよい:固形クレイ
クレイをそのまま使いたいという方におすすめなのが、固形クレイ。
固形クレイはお湯や水で溶かし、ペースト状にして使うタイプです。
泡立てる必要がないので、手間を減らしたい方やしっとりした使い心地が好みの方におすすめです。
また他の洗顔料と併用して、フェイスパックとして使用したい方にもぴったりでしょう。
ボディケアやヘアケアにも使用できるので、マルチに使いたいなら固形クレイをチェックしてみてください。
クレイ洗顔の正しい洗い方、使い方
間違った洗顔方法は肌に負担をかけるので、正しい洗い方を知っておくことが大切です。
- ぬるま湯で5~10回すすぐ
- クレイ洗顔をしっかりと泡立てる(泡立たないタイプのクレイ洗顔はそのまま使う)
- おでこ、鼻→頬、あご→目元、口元の順に洗う
- 30回以上を目安にしっかりとすすぐ
- 化粧水→美容液→乳液、クリームの順番に保湿する
クレイ洗顔は、肌になじませるようになでながら洗うのがポイント。
泡洗顔に比べて泡立ちませんが、吸着力があるのでこすらなくても汚れが落とせます。
ただし、クレイ洗顔は洗い残しが起きやすいのがネックです。
毛穴にクレイが残らないように、30回を目安にていねいにすすぎ落とすようにしましょう。
またクレイ洗顔には保湿効果がありますが、洗顔だけでは十分な保湿はできません。
洗顔後は、化粧水や乳液などでしっかり保湿ケアをしてください。
クレイ洗顔は汚れを吸着するので、クレンジング代わりとして使うことができます。
ただし本物のクレンジングほどの強力さないので、落とせるのは薄付きのナチュラルメイクまでです。
アイメイクやファンデーションをがっつり塗った濃いメイクは、必ずクレンジング剤で落としましょう。
また、メイク落としと洗顔は同時にできないので要注意。
1度目はあくまでもメイクを落とすだけなので、残った汚れを流すために2度目の洗顔を忘れずにしてください。
クレイ洗顔を選ぶときは、目的に合わせてクレイの種類やテクスチャーに注目することが大切です。
【クレイの種類】
- モンモリロナイト
→おすすめの人:脂性肌やニキビに悩む人 - マリンシルト(クチャ、海底)
→おすすめの人:毛穴の黒ずみやくすみが気になる人 - ガスール(モロッコ溶岩クレイ)
→おすすめの人:乾燥肌の人 - ホワイトクレイ(カオリン)
→おすすめの人:クレイ初心者、敏感肌の人
【クレイのテクスチャー】
- チューブタイプ
→もちもちとした濃密泡 - 固形石けん
→ふわふわとした軽い泡 - 固形クレイ
→ペースト状でやわらかい使い心地
最初は泡洗顔との違いに戸惑うかもしれませんが、慣れてくるとその良さがわかってくるでしょう。
「いま使っている洗顔料がイマイチかも…」「泡洗顔だとつっぱる感じがする」とお悩みの方は、ぜひクレイ洗顔を試してみてください。