眉間やおでこに刻まれるシワ。
おでこは特に目立つ部分なので気になる方も多いでしょう。
「年齢だから仕方ない」と諦めてしまうのは、もったいない。
実はおでこのシワはケア次第で改善することが可能です。
そこで今回はおでこのシワの原因と改善方法を詳しく紹介ています。
対策をチェックして、美しく年齢を重ねてきましょう。
Contents
若い世代でも老け見えさせる…おでこのシワの原因3つ
そもそもおでこのシワは、クセやたるみで縦や横に皮ふが寄った状態。
加齢によって40代以降に現れることが多いですが、生活習慣によって若年層でも現れることもあります。
特におでこは、顔の中でも範囲が広く目につきやすい部分です。
シワがあると老け見えしたり、怒っているような印象になりかねません。
若々しい印象を保つためにも、まずはおでこにシワができる原因をチェックしてみましょう。
- 乾燥、紫外線によるハリの減少
- 表情のクセ
- 目まわりの筋肉の衰え・疲れ
①紫外線やスキンケアによる乾燥
スキンケア不足や紫外線ダメージによる肌の乾燥は、おでこにシワができる主な原因の1つ。
特に下記に当てはまる方は、肌の乾燥が原因である可能性が高いです。
- もとの体質や間違ったスキンケアによって肌が乾燥している
(乾燥肌ぎみ、頻繁に油とり紙で皮脂を取る、乳液を使わないなど) - 空調がきいた乾燥しやすい空間にいる
(デスクワーク、加湿器を使わないなど) - 紫外線を浴びることが多い
(レジャーやスポーツを頻繁にする、夏以外に紫外線対策をしていないなど)
肌が乾燥すると、キメが乱れて表面に小じわができやすくなります。
「フレッシュな果物は水分が多くみずみずしく、水分の抜けたドライフルーツはシワシワになる」イメージがわかりやすいでしょう。
また、紫外線は肌を乾燥させるだけでなく、肌の弾力に関わるコラーゲンやエラスチンが減少させることがわかっています。
肌にカサつきを感じる方は、保湿ケアや紫外線対策を見直すことがシワ改善に有効でしょう。
(参考:乾燥肌を改善するスキンケア徹底解説!保湿アイテムの選び方&手順を知って体質改善!)
②表情のクセ
おでこにシワができてしまうのは、表情によってクセがついている場合もあります。
おでこの表情筋は横向きに走っているため、目を見開くなどおでこの筋肉を大きく動かすと横に深いシワができます。
大きく口を開けて笑う方や目を見開いたり、よく眉を動かしたりする方は、余計におでこに力を入れる癖があるので注意しましょう。
- おでこの横ジワ…目を見開く、眉毛を上げる
- おでこの縦ジワ…目を細める、眉間に力を入れる
何かに集中している時やストレスが溜まっている時は、眉間にしわを寄せる方が多いです。
また、視力が弱い方が目を細めるのも、眉間に余計な力が入って深い縦じわにつながりかねません。
マッサージで蓄積したクセをリセットするのが、シワ改善に効果的でしょう。
③眼精疲労、筋力の衰え
眼精疲労や目の筋力の衰えは、おでこにシワができる原因の1つ。
本来まばたきなどの目の動きは、目の奥にある眼瞼挙筋(がんけんきょきん)によって支えられています。
しかし加齢、パソコン、スマホによる目の酷使はまぶたを持ち上げる筋肉自体が衰弱。
おでこの筋肉を上下に使って直接皮ふを引っ張るようになるため、シワが寄ってしまうというわけです。
下記のようなサインがある方は、眼精疲労が蓄積されている可能性があります。
- スマホやPCを見る時に下向きで作業している
- 姿勢が悪い
(猫背、顎をあげた姿勢など) - まぶたが重い、開けにくいと感じる
- 頭痛や肩こりがある
特に疲労の蓄積や筋力の衰えは、デジタルネイティブといわれる10~20代の若年層でも起こりやすい現象。
目の筋力を鍛えて、事前におでこのシワを予防していくことも大切です。
もともとの体質でおでこにシワができやすい方もいます。
- 眼瞼挙筋の働きが生まれつき弱い
→おでこの筋肉を使って、眼瞼挙筋を補う - 眼瞼下垂
→まぶたを引き上げる筋肉の動きが不十分。眉毛を上げて目を開く
どちらとも目まわりの筋肉が弱いことから、おでこの筋肉を使って目を開くためシワになりやすいです。
ケアすることでシワを深くしない、予防することが大事です。
おでこのシワ改善には筋トレ・マッサージが効果的
おでこのシワを改善するには、筋肉にアプローチする根本的なケアが欠かせません。
筋トレやマッサージを取り入れて、シワの改善や予防をしていきましょう。
- 眼瞼挙筋トレーニングでハリを保つ
→目の筋肉を鍛え、余計な力が入らないようにする - おでこマッサージでほぐす
→表情のクセによって使われたおでこの筋肉をほぐす
眼瞼挙筋を鍛える目の筋トレのやり方
おでこのシワを改善するには、眼瞼挙筋を鍛える筋トレが効果的。
目の筋肉を鍛えることで、おでこに余計な力が入るのを防止できます。
- 目の力を抜く
- 手のひらをおでこにあてる
- おでこを動かさないように目を見開く
- 目を開いたまま5秒キープ
- 目を閉じる
- 力を入れずに目を開け5秒キープ
おでこに手をあてた時に眉の皮ふが動かないようにするのがポイントです。
慣れてきたら、目を見開くときに手を放してもOKです。
1~6までの手順を1セットとして、1日3回が理想。
隙間時間に簡単にできるので、仕事の合間などにトライしてください。
「正しい姿勢で座る」のを意識するのも大切
目の疲れによるおでこのシワ対策には、正しい姿勢を保つのも大切です。
特にPCやスマホを使って長時間作業するときは、下記を意識してください。
また、1時間に5分休憩するなどして目を休めるのも心がけましょう。
表情のクセを改善するマッサージのやり方
おでこのシワの改善や予防には、マッサージを取り入れるのもおすすめ。
シワが定着する前に、おでこをほぐして横ジワをリセットしましょう。
マッサージをするタイミングは、筋肉がほぐれやすい入浴後がおすすめです。
- おでこをほぐす
→眉上に指を置いて手を下に動かす
→指を横にスライドさせ、こめかみプッシュ - 耳前→首筋→鎖骨のくぼみを流す
- 眉毛の周りをプッシュ
- 目の下をプッシュ
- 側頭部をほぐす
- 頭皮全体をほぐす
おでこをほぐすときは、シワを伸ばすイメージで下に手を動かします。
思いっきり引っ張らず、軽く押し当てながら指を滑らせるのがポイントです。
つっかかる感じがするときは、軽くオイルをつけるといいでしょう。
特に目のまわりはデリケートなので、やさしく触ってください。
最後に側頭部や頭皮をしっかりほぐすことで、全体的にリフトアップが期待できます。
目を温めて酷使した筋肉を緩めるのもシワ予防におすすめです。
ホットアイマスクは、家にあるタオルで簡単に作れます。
- 水が垂れないくらいまでタオルを絞る
- 電子レンジ600Wで1分半温める
タオルの絞りが甘いとタオルが熱くなりすぎてしまうので、しっかり絞ってください。
電子レンジから出したタオルが熱ければ、少し冷まします。
目を閉じてホットタオルをそっと乗せ5分ほど温めましょう。
市販のホットアイマスクを使用するのもおすすめです。
おでこのシワを対策するスキンケアのポイントをチェック
おでこのシワを改善、予防するには、肌を乾燥させないスキンケアをするのも重要です。
- 化粧水や乳液、クリームで保湿ケアをする
→高保湿、ハリを与えるアイテムで乾燥小じわ改善 - 1年中紫外線対策を徹底する
→正しいUVケアで深いシワを防止
ハリを与える成分配合の保湿アイテムを使う
おでこの小じわを改善するには、高保湿成分のスキンケアを使いましょう。
基本的なケアである化粧水と乳液は、3大保湿成分を選んでみてください。
- セラミド
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
特にヒト型セラミドは、肌との親和性が高いのでおすすめ。
セラミド+数字、またはアルファベット表記になっているので注目するといいでしょう。
化粧水は、コットンにたっぷり浸して3~5分パックするのもおすすめです。
また、目立つシワはハリをアップさせる成分配合の美容液やクリームでケアしましょう。
- レチノール
- ナイアシンアミド
- コエンザイムQ10
- ビタミンC誘導体
効果の実感力を重視する方は、医薬部外品や薬用化粧品を選ぶのがベター。
「シワを改善する」とパッケージに表記されているのが目印です。
アイクリームをおでこに使用するのも効果的でしょう。
おでこにゴワつきを感じる方は、スクラブや拭き取り化粧水などで角質ケアするのがおすすめ。
乾燥した肌は角質が溜りやすく保湿成分が入りにくいのがネックです。
古い角質をのぞいて肌を柔らかくすることで、効率よく保湿成分を届けられるでしょう。
ただし、やりすぎると肌を乾燥させかねないので、週1~2回程度の頻度にとどめましょう。
食事による肌のハリを支えるインナーケアも大切
おでこのシワ改善には、スキンケアとあわせて食事によるインナーケアを取り入れることが大切です。
タンパク質 | 肉類 魚介類 卵類 大豆製品 乳製品 |
ビタミンA | 肉類 魚類 レバー 緑黄色野菜 |
ビタミンC | 野菜 (ピーマン・ブロッコリー・イモ類) 果物 (キュウイ・イチゴ・レモン) |
鉄分 | レバー 赤身肉 赤身魚 貝類(あさりの水煮) |
ビタミンAは油と好相性のため、炒め物にすると効果的。
またゴマなどの脂質を含む成分と一緒に食べるとベターです。
ビタミンCは肌の弾力に欠かせないコラーゲンの合成を助けるため、コラーゲンを摂取するより効率がいいとされています。
鉄分と一緒に取ると、吸収されやすくなるのでおすすめです。
「忙しくなかなか思うように食事が取れない」という方は、サプリで取り入れるのもいいでしょう。
いずれにせよ、上記の成分だけを摂るのではなく、1日3食バランスよく食べることが大切です。
PCやスマホをよく使う方におすすめなのが「ルティン」。
ルティンはブルーライトや紫外線ダメージから、目を守るフィルターのような役割をします。
緑黄色野菜に含まれていますが、毎日十分な量を取るにはサプリで補うのがおすすめです。
ほかにも「ゼアキサン」「チアスタキサンチン」「アントシアニン」なども取り入れてみてください。
1年を通して紫外線対策を徹底する
シワを深くしないためにも、1年を通してUVケアを徹底することが大切。
日焼け止めクリームは、シーンに合わせてSPF、PA値を選びましょう。
通勤・通学 | SPF10〜20、PA++ |
屋外でのレジャー | SPF30〜、PA+++ |
真夏のレジャー・マリンスポーツ | SPF50以上、PA+++++ |
値が高くなるほど紫外線から肌を守る効果は高まりますが、肌負担が大きくなります。
レジャーでもこまめに塗りなおせるのであれば、SPF30程度でOKです。
「塗りにくい髪はスプレータイプ」「持ち運びにはスティックタイプ」など、タイプを使い分けてみてください。
また1年の中でも特に紫外線が強くなる4月~9月ごろは、帽子や日傘を併用するのもおすすめです。
ブルーライトカットでおでこのシワを予防する
PC作業を長時間する、スマホをよく使うといった方は、ブルーライトカットも欠かせません。
実はブルーライトは紫外線に近い可視光線の1つ。
長時間浴びていると、紫外線と同じようにシワを進行させかねません。
- ブルーライトカットメガネ
- ブルーライトカットフィルム
といったアイテムで、ブルーライト対策をしましょう。
ブルーライトカットメガネは、カット率が%で示されています。
35% | ・明るい場所で長時間作業する ・日常使いしたい |
50% | ・暗い場所で時間を問わず作業する ・PCやスマホを長時間使用する |
レンズの最高値は50%が上限。
50%に近いほどカット率が高くなりますが、レンズの黄色味が強くなり見た目に差がでます。
シーンやライフスタイルに合わせて使い分けるのがおすすめです。
メガネをかける習慣がない方は、PCやスマホにブルーライトカットフィルムを張り付けてもいいでしょう。
スマホやPCの画面のトーンを下げるだけでも違うので、すぐ買いに行けない方は試してみてください。
シワ取りの即効性、より高い効果を求めるなら専門家に頼るのもアリ
シワを今すぐ取りたい!と効果の即効性を求めるなら、美容医療に頼るものおすすめです。
- ボトックス(比較的浅いシワ・表情ジワ)
…筋肉に作用してシワを抑える - ヒアルロン酸注射(くっきり深く刻まれたシワ)
…ふっくらさせて(溝)シワを埋める
特に深いシワはセルフケアでの改善が難しい場合もあります。
シワの深さや原因などによっても施術方法が変わってくるので、気になることは専門の方に相談してみてください。
体を鍛えないとボディラインがたるんでしまうように、おでこもケアが大事です。
マッサージやスキンケアでおでこのシワを改善しましょう。
筋トレで目の筋力を鍛える |
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マッサージでおでこの筋肉をほぐす |
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スキンケアは「高保湿+ハリ成分」 | 【高保湿】…化粧水、乳液 ・セラミド ・コラーゲン ・ヒアルロン酸 【ハリ】…美容液、クリーム ・純粋レチノール ・ナイアシンアミド ・コエンザイムQ10 ・ビタミンC誘導体 |
UV、ブルーライトカット | 【UV】 ・通勤・室内…SPF10〜20、PA++ ・屋外…SPF30〜、PA+++ ・レジャー…SPF50、PA+++++ 【ブルーライト】 ・ブルーライトカットメガネ(~50%) ・画面の明るさを下げる |
あわせて正しい姿勢やバランスのとれた食事を意識するなどの習慣も重要です。
正しくケアしてピンとハリのあるおでこを目指しましょう。