毎日の洗顔で、汚れやメイクをきちんと洗い落とせている自信はありますか?
毛穴の黒ずみや肌のくすみは、不十分な洗顔が原因かもしれません。
毎日の汚れをしっかり落とすなら、洗顔ブラシを試してみるのをおすすめします。
この記事では、自分の肌に合う洗顔ブラシ選び方と正しい使い方を詳しく紹介。
さらに洗顔ブラシを使うメリットやデメリットについても解説しています。
「洗顔ブラシはよくないって聞くけどホント?」という疑問も解消できるはずです。
落としきれなかった汚れをフェイスブラシでキレイにして、あなたの本来の素肌を取り戻しましょう。
【この記事の監修者】
美容ライター
西田 彩花 さん
2014年6月「美容薬学検定 1 級」
2015年5月「日本化粧品検定 1 級」、「コスメコンシェルジュ資格」
2017年「第 2 回コスメコンシェルジュコンテスト」金賞受賞
2017年3月「JMA メイクアップアドバイザー検定」
WEB媒体、紙面、アプリにて30社以上の美容記事を数多く手掛ける。
コスメを中心にスキンケアやヘアケア、フレグランス、ネイルなど幅広く執筆。
丁寧で分かりやすく読者に寄り添った記事に定評あり。
美容分野以外にも、ファッション、恋愛、社会問題を扱うなど多方面で活躍中。
Contents
洗顔ブラシの効果や使うメリットとは?
洗顔ブラシ(フェイスブラシ)は、肌や毛穴の細かな汚れを落とす洗顔専用アイテム。
洗顔ブラシを使う主なメリットは下記のとおりです。
- メイクや皮脂など油分を含む汚れの除去が期待できる
- 洗い残しによる肌トラブルを防げる
- 古い角質を落として化粧水や乳液が角層まで浸透しやすくなる
特に素手での洗顔で落としづらい油分を含んだ汚れの除去が期待できます。
油分汚れは毛穴に溜まると角栓の原因になり、毛穴の黒ずみやニキビを引き起こしかねません。
洗顔ブラシは、肌に残りがちな油分汚れをしっかりキャッチしてくれるでしょう。
手では届きにくい部分まで洗えるので、洗い残しによる吹き出物やくすみの予防にも効果的。
洗い残しが発生しやすい小鼻の汚れ除去にももってこいです。
また、肌の表面に残った古い角質(アカ)を落としてトーンアップも期待できます。
さらに化粧水や乳液が角層までしっかり浸透する効果も見込めるでしょう。
毎日じっくり洗顔してもくすみや黒ずみが気になる…という方は、ぜひ洗顔ブラシを試してみてください。
毛穴が広がる?デメリットは間違った使い方が原因
「洗顔ブラシは良くないから使わない方がいい」という意見もありますが、これは半分正解で半分間違い。
実は、洗顔ブラシは使い方を間違えるとかえってトラブルを招くデメリットがあります。
- 洗顔料をつけずに洗顔ブラシだけで使う
- 毎日使ったり長時間使ったりする
- 力をいれてゴシゴシ肌を擦る
- 洗顔後にブラシをきちんとお手入れしていない
- ブラシの素材が肌に合っていない
よくあるのが、洗顔料をつけずにフェイスブラシを使ってしまうパターン。
洗顔料をよく泡立てないと、ブラシの毛先が刺激になって肌トラブルを招きかねません。
また洗顔ブラシで毛穴が広がってしまうのは、頻度や力加減が適切でない可能性が高いでしょう。
毎日使ったり、力を入れてゴシゴシこすったりすると、角質が傷ついて毛穴が広がる原因になります。
他にも「ブラシの手入れをしていない」「肌に合わない素材のブラシを使う」など、肌の負担になる使い方をしていると、かえって肌トラブルになりかねません。
洗顔ブラシの効果を引き出すには、選び方や正しい使い方をあらかじめ知っておくのが大切です。
(関連:毛穴を引き締めるスキンケア方法!毛穴が目立つ原因や毛穴を消すメイク方法も解説)
洗顔ブラシの選び方のポイント2つ
洗顔ブラシはタイプや素材によって、質感や使い心地に大きな差があります。
下記のポイントをチェックして、肌やライフスタイルに合ったブラシを選んでみてください。
- タイプ:手動タイプ・電動タイプ
- 素材:天然毛・人工毛・シリコン
①「手動タイプ・電動タイプ」:価格や掃除のしやすさをチェック
洗顔ブラシは、手動タイプと電動で動く自動タイプから使いやすい方を選ぶのが重要。
✔︎手動の洗顔ブラシの特徴
- 価格が安い
- 力加減を調整しやすい
- ドラッグストアなどで手に入れやすい
- 電動タイプよりもサイズが小さいものが多いので、細かい部分も洗える
- 電子機器ではないので、水で丸洗いできる
✔︎自動・電動の洗顔ブラシの特徴
- 手を動かす必要がなく洗顔がラク
- ブラシの振動や回転で汚れをしっかり落とせる
- マッサージ機能といったプラス機能がついている製品もある
- ブラシの劣化がやや早くランニングコストがかかる可能性がある
手動タイプは、比較的価格が安くて力加減が調整しやすいのが魅力。
「水で丸洗いできる」「ドラックストアで購入できる」など手軽に試せるので、初めて洗顔ブラシを使う方におすすめです。
電動タイプとは違って洗浄機能以外はありませんが、小回りがきくので小鼻の黒ずみ予防にももってこいでしょう。
一方で自動の電動ブラシは、高い洗浄力が特徴。
洗浄以外にマッサージ機能や温熱機能などが付属する製品もあり、本格的でワンランク上の洗顔ケアをしたい人におすすめです。
ただしやや価格が高めで、ブラシの劣化や防水機能の強さによっては維持費がかかる場合があるのを念頭に置いておきましょう。
②「天然毛・人工毛・シリコン」:肌質や使い心地で素材を選ぶ
洗顔ブラシの効果を引き出すには、肌質や求める使い心地に合わせて素材を選ぶのも重要。
- 天然毛:動物由来の毛が原料で、肌にやさしい
⇒敏感肌の人におすすめ - 化学繊維(人工毛):ナイロンなどでつくった化学繊維が原料で、質感が製品によって異なる
⇒使い心地の良い製品を選びたい人におすすめ - シリコン:シリコン素材のため速乾性に優れていて手入れがしやすい
⇒手入れのしやすさを重視する人におすすめ
天然毛は、動物の毛で作られたブラシ。
使い心地が上質で、肌当たりが良いものが多いです。
細かな毛でしっかりと毛穴汚れをキャッチしてくれるでしょう。
少し値段が張るものの、フワッとソフトなタッチ感で肌への負担が少ないのもポイントです。
ただし、動物アレルギーの方は注意してください。
市販フェイスブラシで定番素材なのが、ナイロンやポリエステルなど化学繊維の人工毛です。
毛の硬さや太さに豊富なバリエーションがあり、小鼻専用などパーツ別の製品を購入しやすいのが特徴。
比較的安価なので、いくつかまとめ買いして自分に合ったものを選びたい方にもおすすめです。
また、天然毛よりも丈夫なためお手入れの際に洗いやすく、初心者でも使いやすいでしょう。
シリコンタイプは電動ブラシに多い素材で、洗いやすく乾きやすいのが特徴。
ソフトな肌触りで、毛先がチクチクしやすい方の肌を柔らかく洗い上げてくれます。
使用後の手入れがしやすいので、手間なしで洗顔ブラシを使いたい方におすすめです。
基本的な洗顔ブラシの使い方と使用頻度
洗顔ブラシの正しい使い方は下記のとおりです。
- メイクをクレンジングで落とす
- 洗顔料をしっかり泡だてて、泡を「おでこ、頬、鼻、あご」に乗せる
- ブラシを濡らして、ブラシの毛が皮膚表面に垂直になるように当てて洗う
- ぬるま湯で洗顔料をすすぎ落とす
- タオルをぽんぽんっと軽く押さえて水気を取る
ブラシでの洗顔頻度:週1~2回
まず、肌に垂直になるように洗顔ブラシをあてるのがコツ。
毛先を斜めからあてると、ブラシの角度が鋭くなり肌を傷つける恐れがあるので注意してください。
洗うときは、くるくると動かしながら優しくマッサージするイメージで使っていきましょう。
ただし長時間ブラシで洗うと肌の負担になるので、1分程度を目安に洗ってください。
また、洗顔ブラシを使う頻度は週1~2回の使用頻度が理想的です。
1週間の終わりに、肌の汚れをスッキリさせるスペシャルケアとして取り入れてみてください。
定期的な洗顔ブラシのお手入れも忘れずに!乾かし方・保管方法
洗顔ブラシは肌に直接触れるものなので、洗顔後のお手入れが大切。
シリコンタイプのブラシであれば、ぬるま湯で洗うだけでOKです。
天然毛や化学繊維の人工毛は以下の手順でお手入れしてください。
- ぬるま湯で優しく揉み洗う
- 毛先に向かって優しく絞り水分をとる
- 乾いたタオルでさらに水気をとる
- クシで毛並みを整える
- 風通しの良い日陰で乾燥させる
ブラシを洗った後は風通しがいい場所で乾かしていきます。
このとき毛を上に向けると、毛の根元に水分がたまって雑菌が繁殖しかねません。
ブラシを吊るして毛を下に向けるのが理想ですが、難しければ寝かせた状態で乾かしてください。
また入浴中に使うからといって、浴室で保管するのは避けましょう。
浴室は湿度が高いので、カビが発生する恐れがあるからです。
洗顔ブラシは、毛穴汚れや古い角質を除去する効果が期待できるアイテム。
手洗顔では落としきれなかった油分汚れを落として、トーンアップや肌トラブルの予防に役立つでしょう。
ただし間違った使い方をすると毛穴が広がったり、肌荒れの原因になったりしかねません。
効果を実感するためにも、自分の肌質に合ったブラシを正しく使うのを心がけてください。
✔︎洗顔ブラシの選び方
- 手動タイプか電動タイプかをチェックする
【手動タイプ】
比較的安価で購入できる、力加減を調整しやすい、サイズが小さく細かい部分も洗いやすい
【電動タイプ】
振動や回転による高い洗浄力を期待できる、マッサージ機能などプラス機能がついている製品もある - 肌質や求める使い心地に合う素材を選ぶ
【天然毛】
肌への負担が少なく、敏感肌の方におすすめ
【化学繊維(人工毛)】
比較的安価で、パーツ別やまとめ買いなどバリエーションを試したい方におすすめ
【シリコン】
メンテナンスの手間がかからず手軽に使いたい方におすすめ
✔︎洗顔ブラシの使い方
- メイクをクレンジングで落とす
- 洗顔料をしっかり泡だてて、泡を「おでこ、頬、鼻、あご」に乗せる
- ブラシを濡らして、ブラシの毛が皮膚表面に垂直になるように当てて洗う
- ぬるま湯で洗顔料をすすぎ落とす
- タオルをぽんぽんっと軽く押さえて水気を取る
ブラシでの洗顔頻度:週1~2回
はじめて使うなら、まずはリーズナブルな人工毛の手動タイプを試してみるのがおすすめです。
肌のくすみや毛穴トラブルにお悩みの方は、ぜひ1度チャレンジしてみてください。
使いすぎは肌を傷める原因になります。
肌の調子に合わせて、週1〜2回程度を目安にしましょう。
生理前や季節の変わり目などは肌が敏感に傾く方もいるので、肌の状態を見て使うことが大切です。