「保湿クリームやオイルをたくさん使っているのに乾燥する」
「しっかりケアしているハズなのに吹き出物、ニキビを繰り返す…」
実は弱っている肌に過剰なスキンケアをすることで、逆効果になっていることがあります。
そんなときは、プチ肌断食で肌の状態を確かめるのも1つの手段です。
この記事では、取り入れやすいプチ肌断食の効果と基本的なやり方を詳しく解説します。
今の肌状態に納得できていない方はチェックしてみてください。
Contents
初心者はプチ肌断食から始めるのがおすすめ
そもそも肌断食とは、メイク・スキンケアをやめて過ごす美容法のこと。
実は肌が弱っているからといって、むやみにたくさんのスキンケアを使うのは逆効果になることがあります。
肌断食の目的は、できるだけ肌に与える刺激を減らして、肌を回復させること。
- 保湿ケアを続けても、乾燥が続く
- 荒れが引かない、繰り返す
といった肌荒れに悩んでいる方に向いている方法といえるでしょう。
肌断食には決まった方法や定義はありませんが、大きく分けて2種類あります。
| 本格的 | プチ |
洗顔 | 水(ぬるま湯)のみ | 無添加せっけん |
スキンケア | 使用しない | ワセリン ※どうしても気になる場合のみ |
メイク | 使用しない | 石けんで落ちるメイク 日焼け止め・パウダー |
期間 | 24時間365日 | 限定的 (夜だけ・週末だけなど) |
(関連:【医師監修】肌断食とは?正しい肌ファスティングのやり方やおすすめの方法を解説)
「メイク、スキンケアを一切やめる」のが理想的な肌断食ですが、いきなりすべてをやめるのはややハードルが高め。
そこで初心者におすすめしたいのが、プチ肌断食です。
【プチ肌断食のメリット】
- 短期的のためトライしやすい
- 一部、メイクやスキンケアができる
- 肌質や肌の状態を確認する目的で試せる
本格的な肌断食と比べて、期間や使用できる道具のルールがゆるやかなのがプチ肌断食のメリット。
自分のライフスタイルにあわせて、無理のない期間や道具でトライできます。
さらに、できるだけ肌を素の状態に近づけられるので、自分の肌質や肌の状態を確認したい方にもおすすめです。
「肌断食をしてみたいけど、ノーメイクで外出するのはイヤ」
「スキンケアをいきなりやめるのは不安」
という方でもチャレンジしやすいでしょう。
プチ肌断食をやめた方がいい人もいる
短期間で効果を試しやすいとはいえ、プチ肌断食が向かない方もいるので注意してください。
- 即効性が欲しい方
- 生活習慣に気を配れない方
- 生理前、生理中の方
- 内服薬、外用薬をお使いの方
(医師の診断を受けている方)
そもそも肌断食は、即効性が欲しい方には向きません。
メイクやスキンケアを一時的にやめることで、徐々に肌を自然な状態に戻していく方法。
「翌日には吹き出物が直って肌がきれいになる」ことはありません。
さらに、お手入れに時間をかけない分、食事や睡眠などの生活習慣の見直しが必須です。
消化の良い食事、7時間以上睡眠をとるなど、規則正しい生活を送れないとかえって肌荒れする可能性があります。
また、生理前・生理中は避けた方がベターです。
生理が終わって肌が安定している時にはじめるのがいいでしょう。
あるいは、脂漏性皮膚炎、アトピーなど、薬の処方や治療を受けている場合も要注意。
かえって症状が悪化しかねないので、かかりつけ医に相談するようにしてください。
夜だけでもOK?期間は?プチ肌断食の基本のやり方をチェック
プチ肌断食中のお手入れ方法は、基本的に洗顔のみです。
【プチ肌断食の洗顔方法】
- ぬるま湯(34度以下)を肌に押し当てるように洗う
- 無添加石けんを良く泡立てて押し洗い
(※こすらないように注意) - ぬるま湯(34度以下)で押し洗い
(※すすぎ残しのないようにチェック) - ティッシュで顔の水分をとる
肌に刺激を与えないよう、全部の工程でこすらないように注意。
やさしく顔に押し当てるように洗い流します。
まずはすこし冷たいと感じるくらいのぬるま湯でしっかりすすぎます。
直接シャワーを顔に当てず、手で水をすくって顔を入れるようにしましょう。
忘れやすい顔のふちや生え際まで丁寧に洗うように心がけましょう。
基本的に、洗顔は水洗いのみで完了です。
ただし毛穴汚れやベタつきが気になる場合は、無添加石けんを使用してみてください。
また、プチ肌断食をするタイミングや期間は、ライフスタイルに合わせてOK。
「1週間だけ、夜のスキンケアなしで過ごす」
「3日間だけ、一切メイクやスキンケアなしで過ごす」
など、自分が試しやすい方法でトライしてみてください。
乾燥がひどい場合はワセリンで保湿する
洗顔後は何もしないのが理想ですが、乾燥がひどい場合はワセリンを使って保湿しましょう。
【プチ肌断食中の保湿方法】
- ワセリン(米粒くらいの量)を手に取る
- ワセリンを手のひらであたためて伸ばす
- 乾燥が気になる部分に、やさしく抑えるようにつける
ワセリンは肌に直接のせて伸ばすと、肌を摩擦して刺激になりかねません。
手の体温で温めて伸ばしてから抑えるのが上手に塗るコツです。
また、ワセリンを塗った後はこすらない、過剰に触らないのを心がけましょう。
ちなみに使用するワセリンは肌に刺激の少ない高精製の白ワセリンがベター。
薬局やドラッグストアで購入できます。
(関連:ワセリンの効果や種類とは?顔には使える?ヴァセリンとの違いやおすすめ使用方法を紹介)
メイクは石けんで落ちる日焼け止め、パウダーなら使用OK
プチ肌断食中にメイクをする場合は、お湯か石けんで落ちる日焼け止めとパウダーを使うようにしましょう。
肌の刺激を抑えるために、ワセリンで保湿してからメイクを重ねるのをおすすめします。
【プチ肌断食中のメイクのやり方】
- ワセリン(米粒程度)を手に取る
- ワセリンを手で温めて伸ばし、全体にうすく塗る
- 軽くティッシュで押さえ、余計な油分を取る
- 日焼け止めクリームを塗る(パウダー)
まず保湿、下地代わりのワセリンを、手で温めながら伸ばし顔全体に塗ります。
日焼け止めクリームは、SPF15~30、PA++程度でOK。
「ノンケミカル」「敏感肌用」など、肌に刺激を与えないものを選ぶのがベターです。
日焼け止めだけだとベタつきが気になる場合は、パウダーをふわっと重ねてください。
アイブローなどのポイントメイクも、お湯や石けんで落ちるものなら使用OKです。
プチ肌断食中は、紫外線対策を徹底するのが大切。
何もケアをしていない肌は紫外線ダメージを受けやすく、肌トラブルを招きかねません。
外出するときは、帽子や日傘、サングラスなどを使うようにしましょう。
ただし、15分以上直射日光に当たるなら日焼け止めクリームを塗るのがベターです。
肌断食中は角栓多発?プチ肌断食を実際にやってみた結果
筆者も繰り返す吹き出物に悩んでいたため、3日間の肌断食をしました。
使ったアイテム |
|
気をつけたこと | 睡眠時間 食事 |
部分的な赤みやかゆみ、乾燥が気になる状態でスタート。
私の場合、洗顔後はツッパリを感じるものの、10分程度で気にならない状態になりました。
実際の素肌の状態をよく確認すると、皮脂をだす力が強いオイリー肌。
「油分は多く、必要なさそう」ということが分かります。
プチ肌断食前は、乾燥対策で肌なじみのいい植物オイルをたくさん使っていました。
過剰な油分が毛穴を詰まらせ、肌荒れの原因になっていたのかもしれません。
プチ肌断食後のスキンケアを水分補給重視に見直したら、皮脂詰まりが解消。
毛穴を押し広げていた皮脂が抑えられたことで、毛穴が小さくなったような気がします。
また、生活習慣が改善されたのも良い傾向だったと思います。
【生活習慣で気をつけたこと】
- 睡眠時間は7時間、ゴールデンタイムを守る
→できるだけ日付けが変わる前に寝る - 肉類を避けて、薬膳スープなど消化の良い食事に切り替える
栄養を与えるより回復力を高める生活に注力しました。
プチ肌断食後も食事や睡眠など、無理のない範囲で続けています。
事前調査では、実際にプチ肌断食を試した人の間で「角質が出やすくなる」という意見が多く見られました。
水だけの洗顔だったり、長く続けていると出やすいのかもしれません。
筆者の場合は、お化粧もしないうえ、石けんで汚れを落としているため気になりませんでした。
結果としてプチ肌断食は肌を見つめ直すいい機会となり、やってよかったです。
また肌の状態を見て挑戦しようと思います。
荒れた肌にたっぷりのスキンケアは刺激になりうることがあります。
そんな時はプチ肌断食でスキンケアをお休みして、肌をリセットしましょう。
【プチ肌断食のメリットをおさらい!】
- 短期間だけトライできる
→「夜だけ」「3日間だけ」など、ライフスタイルに合わせてOK - 一部、メイクやスキンケアができる
→ワセリンでの保湿
→お湯や水で落ちる日焼け止めクリームやパウダーでのメイク - 肌質や肌の状態を確認する目的で試せる
→自分に合ったスキンケアアイテムを見直す機会になる
肌のポテンシャルを確認して、本来の美しさを取り戻しましょう。
ただし、3日間肌断食をしただけでは、劇的な肌の変化がないというのが正直なところ。
赤みと荒れ(小さいプツプツ)が収まって徐々に肌状態が改善していくように感じたのは、プチ肌断食後1週間経った頃でした。