「目薬や汗でマスカラがにじむ」
「夕方にはパンダ目になってしまう」
といったように、崩れやすいマスカラメイクに悩みを持つ方も多いでしょう。
ひとえにマスカラといっても、汗や水に強いものやお湯で落ちるものなどタイプはさまざま。
シーンに合わせて液タイプやブラシの種類などを使い分けることが、アイメイク崩れを予防するカギです。
この記事では、落ちにくいマスカラ選び方と塗り方を詳しく解説。
あわせて、アイメイクを崩れにくくするメイクのコツも紹介しています。
落ちにくいマスカラを選びたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
【落ちないマスカラの選び方】マスカラタイプ+3つのポイントに注目
落ちにくいマスカラは、耐水性と耐油性によって4種類に分けられます。
そもそもマスカラが落ちる原因は、涙や汗などの水分と皮脂などの顔周りの油分や水分。
シーンや肌質に合わせて種類を使い分けるのが、崩れにくいアイメイクを作るコツです。
種類 | 耐性 | 特徴 | 向いているシーン |
ウォータープルーフ | 水分 |
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オイルプルーフ | 油分 |
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フィルム | 水分 /油分 |
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スマッジプルーフ | 水分 /油分 |
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さらに落ちにくいマスカラを選ぶには、マスカラタイプに合わせて下記3つのポイントに注目しましょう。
- ブラシ、マスカラヘッド
→まつ毛のカーブや部位によって塗りやすい形状を選ぶ - マスカラ液の種類
→ボリュームタイプ、カールタイプなど理想の仕上がりに合わせる - 配合成分
→保湿成分や美容成分配合のアイテムでまつ毛の負担を減らす
【ブラシ、マスカラヘッド】塗りやすい形状を選ぶ
落ちにくいマスカラを選ぶには、マスカラヘッドの形状を目の形や使う部位に合わせることが大切です。
ヘッド種類 | 特徴 | おすすめの方 |
ストレート型 | ブラシの先まで細くまっすぐのため、広い範囲に塗りやすい。 細かい部分を塗るにはブラシ自体を工夫して動かす必要がある。 |
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アーチ型 (カーブ型) | まつ毛の形に沿ってカーブしているため、根元にフィットさせて塗りやすい。 塗りムラができにくいが、細かい部分には不向き。 |
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ロケット型 | ブラシの先端が細くとがっているため、下まつげや目尻などの細かい部分に使いやすい。 液をつけすぎるとダマや束になることがある。 |
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ひょうたん型 | ブラシの真ん中に凹みがあるため、液の付き方が部分的に異なりボリュームや長さの調節がしやすい。 |
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コーム型 | ブラシでは無く主にプラスチックでできている、ヘアコームのまつ毛版。 ボリュームは控えめだが、まつ毛1本1本をとかしながらセパレートできる。 |
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アーチ型は、一般的なマスカラに広く使用されているブラシ。
目のカーブに合った形で、どのマスカラ液のタイプにも適している形状です。
ひょうたん型やコーム型は、キレイに塗るためには少し使い方の工夫が必要。
マスカラを塗るのが苦手な方や初心者の方には、ストレート型やアーチ型が使いやすいでしょう。
メインのマスカラと併用して、ロケット型やストレート型を目尻や下まつげ用に使うのもおすすめです。
【マスカラ液】理想の仕上がりにタイプを合わせる
理想の仕上がりに合わせてマスカラ液を選ぶのが、落ちにくいアイメイクを作るコツの1つ。
マスカラ液は粘度が硬いほどボリュームが出て、ゆるいとナチュラルな仕上がりになります。
液の機能 | 特徴 | おすすめの方 |
ボリューム | まつ毛1本1本に液が絡み、フサフサと華やかな仕上がりになる。 まつ毛に付着する量が多いのでダマになりやすい。 |
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ロング | 縦に長さを出しやすく、くっきりと聡明な印象に仕上がる。 液がサラサラの場合が多く、ダマになりにくい。 |
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カール | 液の乾きが速く、上向きまつ毛をキープできる。 カールしたまつ毛を固定するタイプと配合成分によってカールを作り出すタイプの2種類に分かれる。 |
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セパレート | ロングとボリュームの両方の機能を持ち合わせており、ツヤっぽくエクステのような仕上がりになる。 まつ毛を放射状に広げられる。 |
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ただし、ボリュームタイプは液の重さでまつ毛が下がり、ダマになりやすいのがネック。
スクリューブラシを使ってまつ毛をとかすと、上手に使えるでしょう。
液タイプにかかわらず、ボリュームも長さも欲しいという方はファイバー(繊維)入りがおすすめ。
マスカラ液に入っている細かな繊維がまつ毛に絡みついて、太く長く見せてくれます。
ただつけ方やつける量によってはダマになりやすいため、塗る際はコツが必要。
マスカラが苦手な方や初心者の方はファイバーなしから使うといいでしょう。
【配合成分】保湿成分や美容成分配合に注目
落ちにくいマスカラを選ぶなら、まつ毛ケア成分配合のものがおすすめ。
そもそもまつ毛は乾燥すると傷みやすくなり、マスカラの付きや持ちも悪くなります。
マスカラによるまつ毛の傷みを軽減するためには、肌や髪の毛と同じように保湿することが大切です。
成分表をチェックして、保湿成分や美容成分が配合されているものを選んでみてください。
【保湿成分】
- ヒアルロン酸
- グリセリン
- コラーゲン
- スクワラン
(参考:保湿成分を類別に解説!本当に効果のあるおすすめ成分を肌質別にチェック)
【美容成分】
- パンテノール
- ローヤルゼリーエキス
- ミリストイルペンタペプチド-17
- オリゴペプチド
- 白金
上記以外にも「〜オイル、〜エキス」「まつ育マスカラ」と記載されているアイテムもおすすめです。
まつ毛エクステをつけている場合、オイル入りのマスカラは避けるのがベターです。
主に「ツバキオイル、ホホバオイル、アルガンオイル」などが、保湿成分として配合されているオイル。
まつエクの接着面を溶かして、エクステを取れやすくしてしまう可能性があります。
まつエクのもちを良くするためにも、マスカラを使用する際はオイルフリータイプを選びましょう。
落ちにくいマスカラの塗り方
にじみにくいアイメイクをするには、正しい塗り方でマスカラを塗ることが大切。
フェイスパウダー、コーム、ビューラーも使用して、ていねいに塗っていきましょう。
- まぶた全体にフェイスパウダーをのせる(またはアイメイクを仕上げておく)
- まつ毛をコームでとかして整える
- ビューラーで上まつ毛の根元をはさみ、目尻側に向かい手首を使って4〜5回に分けて上げていく
- ブラシを引き抜き、先端に溜まった余分な液をティッシュオフする
- 上まつ毛の根元にブラシをあて、まつ毛をキャッチしながら軽く左右に動かす
- ブラシを目尻に向かってスッと引き上げる
- 液は付け足さず、ブラシを横にして下まつげも塗る
- 再びコームでとかし、ダマやムラを取りながら整える
そもそもマスカラが落ちる原因は、涙や汗、皮脂といった目元の水分、油分。
フェイスパウダーやアイメイクで目元をサラサラにしておくことが、マスカラの持ちを大きく左右します。
マスカラを塗るときは根元をブラシでしっかり捉えて、毛先に向かってまっすぐ引き上げるのを心がけましょう。
まつ毛の先端でジグザグと動かさないように注意してください。
まつ毛を強調したい場合は、目尻のみ重ね塗りすると崩れにくくなるでしょう。
アイテムを効果的に使用して、理想のまつ毛メイクを完成させてください。
マスカラ下地やトップコートを使うのもおすすめ
マスカラをより落ちにくくするためには、マスカラ下地やトップコートを取り入れるのが効果的。
特に「今使っているマスカラのカールやロング効果が長持ちしない」という方におすすめです。
1本で下地にもトップコートにもなる便利な商品もあるので、チェックしてみてください。
使用する際は、マスカラ下地→マスカラ→トップコートの順に塗り重ねていきましょう。
下地やトップコートはたっぷりつけすぎず、薄くつけるのがポイントです。
パンダ目になりやすい方やマスカラをより強化させたい方は、ぜひ試してみてください。
マスカラ下地やマスカラを塗る前に、まつ毛美容液を使用するのもおすすめです。
まつ毛を保湿してアイメイク崩れを予防する効果を期待できます。
さらにまつ毛を育てる環境を整える効果も期待できるので、手軽なまつ毛ケアとしても取り入れてみてください。
【落ちにくいマスカラの落とし方】アイメイクリムーバーで負担をかけないのがカギ
クレンジングが必要なマスカラは、専用のリムーバーでこすらず落とすことが大切。
マスカラを無理にオフしようとすると、まつげが抜けたり傷んだりする原因につながります。
また目元は顔の中でも特に皮ふが薄い部分。
間違った方法でクレンジングをしていると、肌にも負担がかかってしまいシワやたるみの原因になりかねません。
アイメイクリムーバー、コットン、綿棒を使用し、ていねいにオフしていきましょう。
- リムーバーをコットンにたっぷり染み込ませる
- コットンをまぶたの上からやさしく押しあてる(10〜20秒)
- コットンを滑らせるようにアイメイクを拭き取る
- 綿棒をリムーバーの容器の口にあて、リムーバーを染み込ませる
- ①のコットンを半分に折り、まつ毛の下にセットして目を閉じる
- ④の綿棒でまつ毛の根元から流れに沿ってやさしくなぞる
- コットンでまつ毛をやさしく拭く
コットンの他に綿棒も使うことで、まつ毛の生え際や目尻などの細かい部分もきれいに落とせます。
アイメイクリムーバーはケチらずにたっぷり使うのがポイント。
ひたひたに染み込ませることで、コットンと目元やまつ毛の摩擦を軽減できるでしょう。
コットンでしばらく抑えたあと、力を入れずになぞってください。
リムーバー後は、通常のクレンジングで顔全体のメイクを落としてOKです。
スマッジプルーフやフィルムタイプなどのお湯落ちマスカラでもコットンを使うのがベター。
お湯で直接落とす方法よりも、簡単できれいに落とすことができます。
40℃前後のお湯にコットンをひたして、目元にやさしく押しあてましょう。
約10〜20秒なじませたあと拭き取れば完了です。
それでも落ちない場合は、ゴシゴシとこすらずにクレンジングを使用してください。
マスカラが落ちてしまうのは、涙や汗などの水分と皮脂などの顔周りの油分が原因。
種類ごとに耐性や特徴が違うので、シーンや肌質に合わせて使い分けるのがパンダ目を避けるコツです。
【落ちにくいマスカラの種類】
- 耐水性:ウォータープルーフタイプ
- 耐油性:オイルプルーフタイプ
- 耐水/耐油性:フィルムタイプ
- 耐水/耐油性:スマッジプルーフタイプ
【落ちにくいマスカラ選びのポイント】
- ブラシの塗りやすさ
→マスカラヘッドの形:ロケット、カーブ、ストレート、コーム - 仕上がり
→マスカラ液の効果:ボリューム、ロング、繊維、粘度、セパレート、カールキープ - まつ毛のケア効果
→保湿美容成分:ヒアルロン酸、コラーゲン、スクワラン、パンテノールなど
マスカラの持ちを良くしたいなら、「塗り方を見直す」「下地やトップコートを使う」など工夫してみましょう。