「爪が弱くてすぐ割れてしまう」
「爪が割れてしまってキレイに伸ばせない…」
という方も意外と多いのではないでしょうか?
きれいな爪を保つためには、爪へのダメージを抑えてケアすることが大切です。
この記事では、爪が割れる原因と対処方法について解説。
あわせて、爪を保護する切り方やネイルの塗り方も紹介しています。
正しいお手入れで、美しく丈夫な爪を目指しましょう。
Contents
爪が割れる原因4つ
爪が割れてしまうおもな原因は、大きく分けて4つに分けられます。
- 洗剤、除光液、紫外線による乾燥ダメージ
- タンパク質やビタミンAなどの不足
- 深爪や爪を噛むクセ
- 爪が縦に割れる爪甲縦裂症などの病気
乾燥によるダメージ
爪が割れる原因として多いのが、乾燥によるダメージ。
下記に当てはまる方は、爪の保湿不足で割れている可能性が高いです。
- 洗浄力の強い食器洗剤で洗い物をしている
- 週に1〜2回以上除光液(ネイルリムーバー)を使用している
- 手や爪の紫外線対策をせずに長時間外にいる
- 乾燥した部屋で長時間過ごす
- 冬の洗い物や水仕事の後に保湿をしない
そもそも爪は皮ふの一部で、水分や油分(皮脂)によって健康に保たれています。
ただ洗剤に含まれる界面活性剤や除光液のアセトンは、かなり強力な溶剤。
汚れやマニキュアと一緒に、爪に必要な油分まで溶かしてしまう恐れがあります。
また紫外線や空気の乾燥は、爪をもろく割れやすい状態に変える一因。
爪の水分不足が起きている可能性が高いです。
乾燥した爪は黄ばんでだんだんと縦線が目立ち、二枚爪や割れに繋がりかねません。
特に手にカサつきを感じている方は、爪の乾燥も注意してみるべきでしょう。
ジェルネイルを長期間オフしていない場合は要注意
長期間ジェルネイルをオフしないと、自爪の表面から細菌が繁殖して割れる可能性があります。
リフト※した部分のすき間から水が入り、爪がかびてしまうのが原因です。
※爪についたジェルの先端や根元、サイドなどのふちから浮いてしまう状態のこと。
サロンで施術した場合、3〜4週間ほどで交換するのがベター。
少しでも自爪との間に隙間ができてしまったら、はやめにオフしましょう。
タンパク質やビタミンなどの栄養不足
爪の健康維持に必要な栄養が不足すると、爪が割れる原因になりかねません。
爪は皮ふが角質化※したもので、おもにタンパク質やビタミンからできています。
※死んだ皮ふの細胞が硬く集積すること。
食生活が偏ると爪が薄くなり、割れやすくなるというわけです。
下記に当てはまる方は、爪が栄養不足を起こしている可能性があります。
- 偏食や少食で食事の内容に偏りがある
- 肉、魚、卵をまったく食べない
- 野菜を食べる量が極端に少ない
栄養不足は爪の割れだけでなく「ヒビ割れ、二枚爪、ささくれ」などの爪トラブルにも繋がりかねません。
食生活を見直して、体の内面からアプローチするのが大切です。
深爪や爪を噛むクセ
深爪や爪を歯で噛むクセは、爪が割れやすくなる一因。
爪の根元にある甘皮は、細菌や異物が指の中に侵入してくるのを防ぐ大切な役割。
ただあまりに爪を短かすぎると、爪を支えるために甘皮が伸びやすくなります。
必要以上に発達して、爪が必要とする水分や栄養分を奪ってしまうんです。
また爪を噛んでしまうと、先端がふやけて爪が伸びづらい環境になりかねません。
どうしても爪噛みがやめられない方は、専門の深爪矯正サロンを頼るのもおすすめです。
日常的な爪への衝撃もダメージに
日常的な爪への衝撃も、爪が割れてしまう要因の1つ。
毎日パソコンのキーボードを叩いていたりすると、爪にダメージが蓄積されていくことに。
爪と指先を使う仕事の方や、よくぶつけてしまう方も割れてしまうケースがあります。
どうしても衝撃が避けられない場合は、定期的にネイルケアするなどしてダメージを防ぎましょう。
爪の病気
爪の病気も爪が割れてしまう原因の1つ。
下記のような症状に心当たりがある方は、セルフケアで改善するのは難しいので要注意です。
病名 | 症状 |
爪甲縦裂症 (そうこうじゅうれつしょう) |
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爪甲剥離症 (そうこうはくりしょう) |
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爪甲横溝 (そうこうおうこう) |
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皮ふがん |
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- 爪の縦割れや深い亀裂が入った
- 痛みや出血がある
- 爪と指の肉が接している部分まで割れている
- 少しの刺激で爪が割れることを繰り返している
などの症状があるなら、迷わずに病院を受診してください。
【症状別】爪が割れてしまったときの対処法
爪が割れてしまった場合、まずは応急処置をして割れた部分の悪化を防ぐのが重要です。
ヒビが入った位置によって2通りの対処法があります。
※タップ・クリックで該当箇所へ移動します。
- 伸びた白い部分(フリーエッジ)が割れてしまった場合
→カットする - 指についたピンク部分(ネイルベッド)が割れてしまった場合
→爪を保護しながら伸びるのを待つ
割れが広がらないようにカットする
爪先の白い部分が割れてしまった場合は、まずはヒビを最小限に抑えてカットしましょう。
割れが広がらないよう、少しずつカットするのがポイントです。
通常の爪切りでも可能ですが、カット部分が隠れてしまい目視で確認しにくいことがあります。
より正確に確認しつつ切ることができる「ネイルニッパー」を使用するのがおすすめです。
カット部分はヤスリなどで整え、断面のザラザラ感を取り除きましょう。
爪を保護しながら伸ばす
指についたピンクの部分が割れてしまった場合は、固定してヒビを広げないことが大切です。
ベースコートとティッシュを使って、補強していきましょう。
【必要なもの】
- ベースコート(マニキュアでもOK)
- ティッシュ
- ハサミ
- ウッドスティック
※ネイルのような細かい作業をする時に便利な細い木の棒
【手順】
- 爪が割れた部分を覆うサイズにティッシュをカットする。
- 爪全体にベースコートを塗る。
- 乾く前に割れた部分にティッシュを貼る。
- もう1度上からベースコートを重ね塗りして乾かす。
ティッシュを爪の裏側まで貼る場合は、裏側にもベースコートを塗るのがうまく補強するコツです。
1~3日おきでこまめに貼り替えながら、爪が伸びるのを待ちましょう。
ただ、力や体重がかかると割れが悪化してしまいます。
あくまでも応急処置なので、負荷がかからないように注意してください。
爪を割らないための防止対策3つ
割れにくい爪を作るためには、正しいネイルケアをすることが大切。
日常で取り入れられることから挑戦してみましょう。
- 専用のヤスリや爪切りを使い正しい方法で切る
- ベースコートやネイルオイルなどで爪の乾燥を防ぐ
- 食生活を見直して健康的な爪を育てるための栄養をとる
正しいやり方で爪を切る
割れにくくするためには、正しい方法と道具で爪をカットするのを心がけましょう。
- 角を残し、まっすぐ一直線に切る
- 角の部分はヤスリなどで丸める
爪を切る道具は、切れ味の良い専用の爪切りやネイルニッパーを使用するのがおすすめ。
切るときは一気にバチンと切ってしまうのではなく、少しずつ一直線に切ってください。
角の部分はヤスリなどで削っていくと、衣類等に引っかかりにくいなめらかな曲線になります。
爪が柔らかくなっている、お風呂上がりに切ると調整しやすいでしょう。
また、甘皮用のニッパーを併用するのもおすすめ。
甘皮の中にたまったゴミやささくをしっかりと除去することで、爪の健康を保ちやすくなります。
正しく爪をカットして、割れにくい状態に整えてみてください。
マニキュアやベースコートで乾燥を防ぐ
乾燥による爪割れを防ぐには、マニキュアやベースコートを塗るのが効果的。
ベースコートはマニキュアの持ちを良くする他に、水分を閉じ込める保湿効果も期待できます。
乾燥対策に使うなら、爪に負担のかかりにくい刺激の少ないアイテムを使うのがおすすめです。
【トップコート/ベースコート】
- ハードナータイプ
→薄い爪や乾燥から保護する強化剤入り - UVカット処方
- 保湿成分配合
【除光液(ネイルリムーバー)】
- マイルドリムーバー
→通常時のものに比べ刺激が少ない
爪が薄い方や水仕事、オフィスワークをする方は、「ハードナータイプ」を選んでみてください。
衝撃から爪を保護し、自爪を補強することに特化したベースコートです。
爪に負荷がかかる楽器やスポーツをよくする方には、「UVカット処方」や「保湿成分配合」のトップコートがおすすめ。
紫外線による日焼けや乾燥から保護しつつ、カサつきやすい爪をうるツヤに保ってくれます。
さらにマイルドリムーバーなど、ネイルだけでなく除光液も低刺激のものを選ぶのが大切です。
こまめなハンドクリームやネイルオイルも効果的
乾燥による爪割れには、ハンドクリームやネイルオイルでの保湿ケアが欠かせません。
外出先でハンドクリームがない場合は、リップクリームでも代用が可能です。
使うアイテムはビタミンA、C、Eが配合されたものであれば、より効果的でしょう。
手を洗った後や洗い物をした後、寝る前のタイミングで、意識してケアするのがおすすめです。
食生活を改善する
爪が割れるのを防ぐためには、食生活を見直して爪に必要な栄養をとることが重要です。
- タンパク質(爪の主成分)
→肉類、魚介類、大豆、卵 - ビタミンE
→ナッツ類、植物油、ホウレンソウ、ゴマ - ビタミンB群
→レバー、ウナギ、納豆、緑黄色野菜、魚介類 - ビタミンA(爪の乾燥を抑える)
→レバー、ウナギ、バター、卵 - 亜鉛
→牡蠣、肉類、卵、ワカメ、スルメ、納豆、ゴマ - 鉄分
→レバー、海藻類、赤身肉、赤身魚、ホウレンソウ
先述のように、爪の主成分はタンパク質からできるもの。
焼き魚や豆腐、納豆などを積極的にとるのがおすすめです。
乾燥を感じる方は、ビタミンAを意識して摂るのが効果的でしょう。
自爪の割れや縦スジ、欠けなどが起こりにくくなるといわれています。
また、鉄分は自爪の反りかえりを抑える効果が期待できる成分です。
食事で栄養をを補うのが難しい方は、サプリメントを飲むのも1つの方法でしょう。
健やかな爪を保つために、食生活にも注目してみてください。
爪が割れるおもな原因は、日常的なダメージや栄養不足によるもの。
衝撃など直接的なダメージを与えないのはもちろん、乾燥予防や爪の健康に必要な栄養を補うのが重要です。
- 深爪や二枚爪にならない正しい切り方で爪を整える
→ネイル用ヤスリや専用の爪切り、ネイルニッパーを使う - 爪を乾燥やダメージから保護する
→ネイルオイルやベースコートを塗って保湿する - 食生活を見直す
→タンパク質、ビタミンA/B/E、亜鉛、鉄分を意識してとる
爪が割れてしまったときは、ティッシュとベースコートで保護して応急処置してください。
丁寧なホームケアと食事改善で、強く美しい爪を手に入れましょう。