おでこや眉間にニキビができた…突然現れる大人ニキビの原因と対処法、予防法を順番に解説!

前髪で隠す必要なし! おでこニキビの対処法・予防法

「おでこにニキビがあると目線が気になる…」
「ニキビが目立つから前髪をアップにできない…」

目につきやすいおでこにニキビができると、困ることがたくさんありますよね。

おでこニキビは思春期にできるイメージが強いですが、大人になっても悩む人は少なくありません。

そこで今回は、「大人のおでこニキビの原因と効果的な対処法」について解説していきます。
正しいケアをして、おでこニキビに悩まない肌を作っていきましょう。

大人でも急におでこ・Tゾーンにニキビができる原因3つ

そもそもニキビができるのは、過剰に分泌された皮脂が古い角質と一緒に毛穴につまることが原因です。

大人は思春期の頃に比べて、皮脂の分泌量が低下するもの。
それでもニキビに悩まされるのは、肌の乾燥や外部からの刺激・生活習慣が大きく関係しています。

ここからは日常生活でやりがちなNG習慣と一緒に、大人のおでこニキビの原因をチェックしていきましょう。

  • 間違ったスキンケアで肌が乾燥する
  • おでこ周りが不衛生で雑菌が繁殖している
  • ストレスや生活習慣の乱れでホルモンバランスが乱れる

Tゾーンに間違ったスキンケアを続けている

まず大人のおでこニキビは、間違ったスキンケアが原因であることが多いです。

  • 洗顔時にゴシゴシ強い力でおでこを擦っている
  • 洗浄力の強い洗顔料を使っている
  • すすぎをパパッと済ませている
  • 保湿ケアが不十分

たしかにおでこ~鼻筋のTゾーンはテカりが気になりやすい部分。
とはいえゴシゴシ擦ったり、洗浄力の強い洗顔料でおでこを洗ったりすると、必要な皮脂まで落としてしまいます。

皮脂は増えすぎるとニキビの原因となりますが、ある程度の皮脂は乾燥や刺激から肌を守るために必要なもの。
皮脂が少なくなり肌が乾燥すると肌を守るために皮脂がどんどん分泌されるため、逆にニキビが増えてしまいます。

さらにテカリ対策でおでこの保湿ケアをサボるのも、乾燥と皮脂の過剰分泌につながるので絶対にNGです。

また洗顔時のすすぎが足りていないと、残った泡やクレンジング剤、汚れがニキビ菌のエサになりかねません。

おでこの周りが不衛生になっている

おでこ周りが不衛生になっていることも、おでこニキビが繰り返しできる原因の1つ。

  • 手でおでこをよく触っている
  • 枕や寝具を何日も使いまわしている
  • 帽子などの被り物を長時間つけている

様々な場所に触れる手や汗を吸いやすい帽子は、汚れや雑菌がつきやすい部分。
枕や布団などの寝具も、汗や皮脂が付着して想像以上に不衛生な状態です。

これらが長時間肌に触れると、菌が繁殖してニキビを誘発してしまいます。

薬を塗ってもスキンケアを変えても改善されない…という人は、1度衛生状態を確認してみるといいでしょう。

前髪の刺激が原因になることも

前髪がおでこニキビの原因になっていることもあるので要注意。

前髪は外気にさらされたり、整髪料をつけたりすることで、雑菌やほこりがつきやすい部分。
汚れた毛先がおでこに触れると、新しくニキビができる原因になります。

またすでにできているニキビに前髪が触れると、毛先が刺激になってニキビが悪化する恐れがあります。

過度なストレスでホルモンバランスが乱れる

睡眠不足や食生活の乱れなど心身に対するストレスも、おでこニキビの大敵。

  • 友人関係や家族、仕事でのストレスが多い
  • 1日の睡眠時間が6時間以下
  • ファーストフードやスナック菓子、辛い物をよく食べる
  • 運動をする習慣がない

過度なストレスは自律神経に影響を与えて、皮脂バランスを乱す原因になります。
皮脂が出過ぎたり、少なすぎたりして、毛穴が詰まることでおでこニキビが増えてしまいます。

他にも「脂肪分の多い食事や辛い物の食べ過ぎ」「運動不足」なども、皮脂バランスを乱すNG習慣です。

また肌は寝ている間にダメージを修復し、新しい皮ふと古い皮ふを入れ替えています。
十分に睡眠をとれないと古い角質が残り続けるため、なかなかニキビが治らないことにも…。

スキンケアを変えてもおでこニキビが多発する人は、生活習慣を見直すのがおすすめです。

(参考:明日からできる!ホルモンバランスを整える9つの方法まとめ

おでこニキビを改善する洗顔料の選び方・スキンケア

おでこにできたニキビの改善には、症状別に洗顔料・スキンケア方法を選ぶことが近道です。

ポツポツ白ニキビ:保湿成分配合の洗顔料でしっかり保湿

ポツポツとした白ニキビは、保湿成分が配合された洗顔料で洗うのがおすすめ。

しっかり保湿することで皮脂の過剰分泌を抑制し、おでこニキビ改善につながります。

これらは3大保湿成分と呼ばれている成分です。

スキンケアの方法は、以下を参考にしてみてください。

【洗顔方法】

  1. ぬるま湯で顔を洗う
  2. 洗顔料を良く泡立てる
  3. Tゾーン→頬→目や口の順番で優しく洗う
  4. ぬるま湯でしっかりと洗い流す
  5. 清潔なタオルで水分を取り除く

【洗顔後のスキンケア方法】

  1. 500円玉程度の化粧水を手に取り、顔全体にぬる
  2. 500円玉程度の美容液を顔全体になじませる
  3. 10円玉程度の乳液orクリームを手に取り、マッサージをするように顔にぬる

洗顔後は、化粧水や乳液で保湿するのを忘れないようにしましょう。

特に洗顔後は肌が乾燥するため、化粧水をたっぷりつけるのがポイント。
美容液・乳液はそれぞれ3分程度間隔をあけると、肌になじみやすくなります。

(関連:白ニキビが治らない原因は潰すせいかも!?大量の白いプツプツを改善する方法まとめ

痛い赤ニキビ・かゆい赤ニキビ:抗炎症成分配合の洗顔料でニキビ跡を防ぐ

赤く腫れあがっているおでこニキビは、抗炎症配合成分の洗顔料を使うようにしましょう。

  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • イソプロピルメチルフェノール
  • アラントイン

医薬部外品やニキビ専用と記載された商品に、上記の成分が含まれている場合が多いです。

赤いニキビは、毛穴に詰まっている皮脂が炎症を起こしている状態。

痛みやかゆみを伴うこともあり、厄介なニキビです。
赤ニキビが重症化すると、ニキビ跡として残してしまう可能性も…。

赤ニキビは炎症を鎮めてから、保湿ケアで肌のターンオーバーを整えるようにしましょう。

おでこニキビの炎症がひどいなら市販薬も併用する

おでこニキビの炎症をできるだけ早く抑えたいなら、市販薬も一緒に使うのが効果的。

市販薬はニキビの炎症を抑えるためにつくられた医薬品です。

もちろん1日や2日で治るわけではありませんが、洗顔料と併用すると効果が高まる可能性があります。

前髪はピンで止めておくのがベター

おでこニキビができている間は、前髪をピンでとめるのがおすすめ。

前述した通り、髪の刺激は肌に悪影響です。
ニキビができている状態で、前髪が肌に触れるのは良くありません。

家にいる間は前髪をピンでとめたり、ゴムで縛ったりするようにしましょう。

おでこニキビを繰り返さない対策4つ

おでこニキビを繰り返さないためには、おでこを清潔に保つことが欠かせません。

何気なくしている普段の習慣を見直して、おでこニキビのできない体を目指しましょう。

  • お風呂では頭→体→顔の順番で洗い、おでこのすすぎ残しを防ぐ
  • 帽子や枕など、直接おでこに触れるものを清潔にする
  • 良質な睡眠をとり、ターンオーバーを整える

お風呂で洗う順番は頭→体→顔の順にする

おでこニキビを繰り返さないために、入浴時には頭→体→顔の順番で洗うようにしてみてください。

特にコンディショナーやトリートメントはコーティング力が強めで、水洗いだけでは完全に落としきれません。

洗顔を最後にすることで、洗顔料でしっかり顔に残ったシャンプー・トリートメントを洗い流せます。

もちろん洗顔後も洗い残しがないように、しっかり洗い流すようにしてくださいね。

ワックスなどの整髪料はつけすぎない

おでこニキビができているときは、ワックスや洗い流さないトリートメントを大量につけるのは控えるようにしましょう。

スタイリング剤やヘアケア剤には、油分が多く含まれています。
ヘアケア剤の油分がおでこにくっつくと、油分の汚れをエサにニキビ菌が増殖してしまいます。

どうしても使いたいなら、ヘアケア剤を毛先だけにつけるなど工夫してください。

帽子や寝具などを清潔に保つ

帽子や枕など直接おでこに触れるものを清潔に保つのも、おでこニキビ改善には欠かせません。

  • 帽子を長時間かぶらず、適度に外して換気する
  • 除菌スプレーやケアスプレーを3時間に1回程度かける
  • 大量に汗をかいた日は、帽子を洗う
  • 枕を2〜3日おきに洗う

雑菌を繁殖させないように、帽子やヘルメットは1~2時間に1回脱ぐようにしましょう。
1度帽子をかぶったらスプレーでこまめに除菌し、乾かすなどの工夫も必要です。

また、枕は2~3日おきに洗い、カバーは毎日取り換えるのが理想。

仰向けで寝るならおでこにつかないから大丈夫かというと、そうでもありません。
寝ている間は知らないうちに寝がえりを打っているので、枕は絶対に清潔にしておく必要があります。

肌に触れるものは清潔に保って、おでこニキビを繰り返さないようにしましょう。

帽子も定期的に洗うのがベスト

おでこニキビを予防するなら、帽子も定期的に洗うのがいいでしょう。
特に汗をかきやすいサマーシーズンは、除菌だけでなくしっかり洗うのがおすすめです。

型崩れする可能性があるので、洗濯機ではなく手洗いするようにしましょう。

【帽子の洗い方】

  1. 最初に部分汚れを落とす
    →固形石鹸と40℃程度のお湯を使い、ブラシなどで気になる汚れをこする
  2. 洗面器などの容器に洗剤を入れる
    →洗面器や風呂桶などにぬるま湯を入れてから、おしゃれ着用洗剤か液体中性洗剤を溶かす
  3. 型崩れしないように優しく押し洗いをし、20分程度つけ置きする
    →つばの部分は汗を吸収して汚れやすいので、丁寧にこすり洗いをする
  4. すすぎと脱水を繰り返す
    →洗剤の泡がなくなるまですすいだら、洗濯ネットに入れる
    洗濯機に入れて「一番弱い設定」で1分脱水する
  5. 風通しの良い日陰に干す
    →日なたにおくと色落ちの原因になるので、日陰でしっかりと乾かす

質の良い睡眠をとる

ニキビのできない肌を作るためには、良質な睡眠をとることが大切です。

質の良い睡眠とは、朝までぐっすり眠れる睡眠のこと。
しっかり眠ることでターンオーバー*が整い、毛穴が詰まりにくくなるのでニキビ予防になります。
*肌の新陳代謝のこと。

途中で起きてしまったり、目覚めが悪かったりすると良い睡眠とはいえません。
良質な睡眠を妨げないように、以下のことを意識してください。

  • 寝る2時間半前に食事をすませる
  • ベッドに入ってからスマホをながめない
  • 筋トレやジョギングなどの激しい運動は、寝る3時間半前に終わらせる

夕食は、遅くても寝る2時間前に終えるのがベスト。

食事をしてから消化が落ち着くまで、3~4時間はかかります。
食べてからすぐにベッドに入ると体は消化に集中し、しっかりと眠ることができません。

ベッドに入ってからだらだらとスマホを見るのもNG。
スマホから発生するブルーライトを浴びると脳が活性化し、睡眠の質が低下してしまいます。
なかなか寝付けない場合は、音楽を聴いたり、読書をしたりするのがおすすめです。

また、寝る前に激しい運動をすると深部体温が上がり、目が覚めやすくなるようになります。
汗ばむような激しい運動は、寝る3時間半前に終わらせるように心がけてください。

体温をあげる習慣を取り入れて快眠しよう

睡眠の質を上げるには、体温を適度に上げる習慣を取り入れるのがおすすめです。

  • 温かい飲み物を飲む
  • ヨガやストレッチをする
  • アロマを焚く

「空腹で眠れない…」という場合は、温かい飲み物を飲んでみましょう。
ホットミルクやホットココア、梅こぶ茶がおすすめです。

さらに寝る前のストレッチは血行促進のほか、その日の疲れをリセットするのに効果的。
首や肩を回したり、背伸びをして筋肉をほぐすのも気持ちいいです。

また、アロマは気持ちを落ち着かせるのにもってこいのアイテム。
ラベンダーやベルガモットなどのフローラルな香りは、眠気を誘う効果があります。
アロマディフューザーを買わなくても、アロマスプレーを寝具や室内に吹きかけるだけでOKです。

大人のおでこニキビは、ライフスタイルの見直しと適切なスキンケアで改善しましょう。

【おでこニキビの改善方法】

  • 白ニキビには、洗顔+保湿成分配合の洗顔料で対処する
    →「ヒアルロン酸」「セラミド」「コラーゲン」などの高保湿成分が配合されている洗顔料を選ぶ
  • 赤ニキビには、抗炎症成分配合の洗顔料を使う
    →「グリチルリチン酸ジカリウム」「イソプロピルメチルフェノール」「アラントイン」と表記されている洗顔料を探す

【おでこニキビの予防方法】

  • お風呂で洗う順番を、頭→体→顔にする
    →顔を最後に洗うことで、おでこにシャンプーやコンディショナーが残らないようにする
  • 帽子や枕はこまめに洗い、清潔にする
    →常に除菌することで、雑菌がおでこに付くのを防止する
  • 良質な睡眠をとる
    →食事や運動のタイミングを調整する、温かい飲み物やストレッチで体を温める

今回紹介した方法を取り入れていくことが、おでこニキビ解消への近道。
できることから少しずつ行動してみましょう。

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Lico

WEBディレクター・ライター。 複数の女性向け/男性向け美容メディアの立ち上げ、運営に参加。 「ユーザーにとって最善の選択を」をモットーに、日々コスメやスキンケア情報を研究。 コスメ薬事法管理者、化粧品検定1級、化粧品成分検定1級を取得し、現在は化粧品成分検定1級、薬事法管理者を猛勉強中。