乾燥やストレスなど、様々な原因で繰り返す大人ニキビはケアしづらいのがネック。
思春期ニキビと同じように、「とにかく皮脂を落とすのが正解!」と思うかもしれません。
実は洗浄力だけで洗顔料を選んだり、1日に何度も洗顔したりするのはNG。
かえって大人ニキビを悪化させてしまうこともあります。
「ニキビができているときは水だけで洗うべき?」
「洗顔料を使うとニキビがひどくなる気がする…」
など、大人のニキビをどうやって清潔に保つかとお悩みの方も多いでしょう。
そこでこのページでは、「新しく作らない、悪化させないニキビ肌の正しい洗顔方法」を丁寧に解説。
もちろん洗顔料の選び方も紹介しているので、大人ニキビケアを基礎から知りたい方は参考にしてみてください。
Contents
ニキビを傷つけない洗顔のやり方・手順
ニキビ肌の洗顔では、ニキビに刺激を与えないように洗うことが大切です。

- 手を清潔にした後、ぬるま湯で軽く顔を洗う
- 洗顔料をしっかりと泡立たせる
- Tゾーン→Uゾーン→目元、口元の順番で洗う
- 泡が残らないように、ぬるま湯ですすぐ
- タオルで優しく水分をとる
ここからは手順に沿って、洗顔のポイントを解説していきます。
手の汚れを落としてから、ぬるま湯で顔を洗う
まずは手を洗ってから、ぬるま湯で顔を軽く洗うようにしましょう。
手は普段の生活でいろんな場所に触れているので、洗っていない手は雑菌や汚れまみれ。
汚れた手で顔を触ると、菌が繁殖して新たなニキビができる原因になりかねません。
洗顔する時のお湯の温度は、32℃~34℃がを目安。
ゴシゴシとこすらず、なでるようにやさしく洗顔しましょう。
蒸しタオルを使うとより効果的!
洗顔前に30秒~1分程度、蒸しタオルを顔にあてると毛穴が開き汚れが落ちやすくなります。
濡らしたタオルにレンジで30秒ほど温めるだけなので、手軽にできておすすめです。
洗顔料を手にとり泡立たせる
洗顔料はしっかりと泡立たせることが大切。
十分に泡立てられないと、摩擦でニキビを刺激しかねません。
悪化させないためにも、ニキビ肌は泡だけで洗うのがポイントです。
洗顔料を泡立てるときは、水が多すぎると期待した洗浄効果が得られない可能性があります。
製品に記載された推奨使用量を守るようにしてください。
洗顔料を泡立てる時は、泡立てネットを使うのがおすすめ。
ネットにしっかりと水を含ませた後に洗顔料をつけて揉み込むだけで、簡単にふわふわした泡がつくれます。
手を逆さにしても落ちない硬さの泡をレモン1個分程度まで、しっかり泡立てましょう。
Tゾーン→Uゾーン→目元、口元の順になじませる

洗顔料を泡立てたら、Tゾーン→Uゾーン→目元、口元の順番で洗ってください。
Tゾーン(額~鼻筋)は皮脂の量が1番多いので、他の部位よりも多少意識して洗いたい場所。
皮脂の少ない部分を後で洗うことで、肌への負担を軽減できます。
手に力を入れず、泡だけをクルクルころがすように中指と薬指の腹でなじませてください。
Tゾーンの油分が気になる場合は、その部分だけ特に意識して念入りに泡を転がしましょう。
次にUゾーン(あご~頬、フェイスライン)にも泡をのせて、軽くなじませていきます。
あごと首の境目も忘れてしまいがちなので、忘れずに洗ってください。
最後に目元、口元の順に泡をのせ、顔を泡でクルクルとマッサージするようになでていきましょう。
目元や口元は皮ふが薄いので、軽く伸ばす感覚でOKです。
ぬるま湯で十分にすすぐ
泡を洗い流すときは、32~34度程度のぬるま湯で丁寧に洗うのを心がけましょう。
すすぎの回数は30回が理想といわれています。
手にたっぷり水をのせて、やさしく洗い流すように意識してください。
洗顔料のすすぎ残しは、大人ニキビの大きな原因。とくにあご、髪の生え際、フェイスラインを意識して洗い流してください。
また、刺激を避けるためにシャワーを直接顔に当てないようにしましょう。
入浴中に洗顔している場合でも、必ず手にすくった水で洗い流してください。
タオルで水を吸い取るように、肌に優しく押しあてる
洗顔の最後に大切なのは、清潔なタオルでやさしく水分を拭き取ること。
赤ちゃんの肌に触れるように、やさしくポンポンと抑えるように拭き取ってください。
使うタオルは特別高級な素材である必要はありませんが、ガサガサした粗い面のタオルは避けてください。
できるだけふわふわもこもこの感触のタオルを選ぶのをおすすめします。
ドラッグストアの市販品でOK!大人ニキビを改善する洗顔料の選び方
大人のニキビ肌を改善には、刺激が少ない、保湿力の高い洗顔料を選ぶのが重要です。
まず、「ノンコメドジェニックテスト済み」かどうかをチェック。
「コメド(ニキビの栄養になる成分)が誘発されにくい」と確認されているので、今あるニキビの悪化を防げます。
さらにニキビ肌改善には、しっかり保湿することが大切。
実は大人ニキビの原因は肌の乾燥が大きな原因といわれています。
洗浄力の強さにこだわるよりも、下記のような保湿成分が配合されているかをチェックしてください。
- セラミド
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
- アミノ酸 など
肌を保湿することでバリア機能※が整い、ニキビのできにくい肌にする効果を期待できます。
※体内の水分蒸発を防いだり、外部刺激から肌を守る機能のこと。
ニキビが赤く炎症を起こしている状態の時は、医薬部外品を選ぶのもおすすめ。
医薬部外品には、ニキビへの有効成分(抗炎症、殺菌、角質軟化)が一定数配合されています。
- 抗炎症成分
(グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリル、アラントインなど) - 殺菌成分
(イソプロピルメチルフェノール、レゾルシンなど) - 角質軟化成分
(尿素、サリチル酸など)
ただし、ニキビが改善しない場合は皮膚科で治療する必要があります。
まずは1カ月使用して、ニキビの様子をよく観察してください。
敏感肌のときは水だけの洗顔もおすすめ
敏感肌になっている場合は、水洗顔で様子を見るのも1つの手段。
【水洗顔のやり方】

- 手を石けんで洗って清潔にする
- 34℃程度のぬるま湯で20回程度洗う
- やわらかいタオルで水分を拭き取る
ただし濃いメイクをした場合は、クレンジング剤と洗顔料を使うのが必須。
一般的な化粧品は、水で洗うだけでは落ちません。
化粧汚れが残ってしまうと、ニキビを悪化させる原因になります。
日中メイクをする場合は、「朝は水洗顔、夜は洗顔料を使って洗顔」というスタイルがおすすめです。
大人ニキビを改善するには、肌を刺激しないことが重要。
正しい洗顔方法をコツコツと毎日続けるのを心がけましょう。
【正しい洗顔方法】
- 手を清潔にした後、ぬるま湯で顔の汚れを落とす
(初めに汚れを落とすことで、洗顔料が浸透しやすくなる) - 弾力のある泡になるまで、洗顔料を泡立たせる
(泡で肌を洗うことで、摩擦で肌を傷つけるのを防ぐ) - Tゾーン→Uゾーン→目元、口元の順番に洗う
(皮脂の多い部分から洗うことで、肌の負担を減らす) - ぬるま湯で、泡が残らないようにすすぐ
(洗い残しがあると、それが刺激となってニキビが悪化する) - やわらかいタオルで水分を拭き取る
(タオルが肌への刺激になるのを防ぐ)
洗顔料を選ぶときは、ノンコメドジェニックや保湿成分に注目。
洗浄力の強さだけにこだわらず、肌を乾燥させないアイテムを選ぶように心がけましょう。