ホームピーリングのやり方を解説!自宅ピーリングの効果的な選び方や頻度、注意点をチェック

人気のホームピーリングのやり方とは?自宅で角質ケア!ピーリング剤の選び方、効果的な使い方、頻度、注意点を徹底解説

肌の古い角質を取り除いてくれる「ピーリング」。

ターンオーバーを整えて、肌のくすみ、ゴワつき、シミそばかす、ニキビやニキビ跡を改善できるアイテムです。
※皮ふの古い細胞や組織が新しく入れ替わる仕組み。

ただ、エステや皮膚科でのピーリングは、費用も時間もかかってしまうもの。
ピーリングを「セルフケアで取り入れたい」と思う方も多いでしょう。

そこでこの記事では、ホームピーリング剤の選び方と正しい使い方を徹底解説。
あわせてアフターケアや使用上の注意点なども紹介しています。

自宅でのピーリングを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

【ピーリング剤を選ぶポイント2つ】悩みや肌質に合わせるのがおすすめ

自宅で使うホームピーリング剤は、以下の2つのポイントから選ぶことがカギです。

  • 肌悩みに合わせた配合成分(AHA、BHA)
  • 肌質に合わせたテクスチャー(石鹸、化粧水、ジェルなど)

肌悩みに合わせて配合成分を選ぶ(AHA、BHA)

ホームピーリングは、肌悩みや効果に合わせて配合成分を選ぶことが大切。

ホームピーリング剤の代表的な成分は、AHAとBHAの2種類に分けられます。

市販品だけでなく、美容エステやクリニックでも採用されているピーリング成分です。

種類AHA
(フルーツ酸、α-ヒドロキシ酸)
BHA
(β-ヒドロキシ酸)
成分名グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸などサリチル酸
効果皮ふ表面の角質をやわらかくする毛穴の奥に入り込み、溜まった皮脂や固い角質を溶かす
特徴
  • 水溶性
  • フルーツ、サトウキビ、サワーミルクなどに含まれている酸
  • 比較的刺激は穏やか
  • 油溶性
  • 殺菌、抗菌効果がある
  • AHAよりもやや角質剥離効果や刺激が強い
化粧品配合濃度5%程度から効果を実感しやすい
(グリコール酸のみ上限3.6%以下)
0.2%以下が上限
向いている方
  • すべての肌質、乾燥肌や敏感肌の方
  • 肌のゴワつき、くすみが気になる方
  • 脂性肌や混合肌の方
  • ニキビの予防、ニキビ跡、毛穴の角栓、黒ずみ、毛穴の凸凹が気になる方

AHAは、日本人の肌に合いやすいといわれている成分。
効果を実感力はややゆるやかですが、刺激が少ないので敏感肌の方でも使いやすいでしょう。

ホームケア製品によく配合されており、特にグリコール酸や乳酸が使用されています。

一方BHAは、古い角質を取り除く効果を実感しやすいのが特徴です。
AHAよりもやや刺激が強めですが、ピーリング効果を実感しやすいでしょう。

それぞれの効果や特徴をふまえて、自分にぴったりなピーリング剤を選んでみてください。

海外製のピーリング剤には注意

海外製のピーリング剤は効果が強すぎる可能性があるので、取り扱いには注意が必要。

実は国内製品は、ピーリング成分の配合量が厳しく規制されています。
海外製品はルールが異なるため、高濃度でピーリング成分が配合されている可能性が高いです。

また、特に欧米ではレジルシノール、フェノールなど強力な成分が使われることもあります。
「皮ふをやけどのような状態にしてはがしてから新しい皮ふを作る」という刺激の強いものです。

上記の理由から、専門知識がないまま海外製品を使用すると肌荒れを起こしかねません。

まずは、日本人の肌に合っている国内コスメから選んでみましょう。

スクラブ、ゴマージュ、酵素洗顔などでも角質ケアできる

ピーリングより手軽に角質ケアしたいなら、スクラブ(ゴマージュ)や酵素がおすすめです。

  • スクラブ
    →ジェルに含まれる小さな粒子
    (塩、砂糖、泥土、こんにゃく粒、ポリマーなど)
  • ゴマージュ
    →天然由来の小さな粒子
    (ハーブの種を細かくしたパウダーなど)
  • 酵素洗顔
    →おもにパウダー状の酵素
    (パパイン酵素、プロテアーゼ、プロメライン、リパーゼ)

スクラブやゴマージュは小さな粒子で肌の表面をこすることで、黒ずみ解消や血行を整える効果を期待できます。

酵素洗顔はタンパク質や脂肪を分解してくれるので、皮脂詰まりやくすみの改善に効果的です。

いずれも洗顔料などに含まれることが多いので、洗顔のついでに手軽に角質ケアができます。
ただし、やや刺激が強いので、敏感肌や毛穴開きが気になる場合は慎重に使用するべきでしょう。

肌の状態を見ながら、ピーリングなどとケアを使い分けてみてください。

肌質に合わせてタイプを選ぶ(石鹸、化粧水、ジェル、クリームなど)

ホームピーリングは、肌質に合わせたタイプのアイテムを選ぶのが大切。

肌への刺激が異なるので、濃度と合わせてタイプもチェックしておきましょう。

アイテム特徴向いている肌質
ジェル肌の上をマッサージすることで、ポロポロとしたカス(ゲル化剤)がでるすべての肌質
石鹸洗顔と同じ感覚で毎日使えるものも多く、効果と刺激はやや控えめ敏感肌
化粧水(ローション)さっぱりとした使用感で、効果と刺激は控えめ脂性肌
美容液/乳液/クリームうるおいのある使用感で、効果と刺激は控えめ混合肌、乾燥肌

セルフケアアイテムの中でも特におすすめなのが、ジェルタイプのピーリングです。

肌への刺激は抑えたまま、ピーリング効果も得やすいのが特徴。
市販商品の数もジェルタイプが多く、手軽に使いやすいピーリングといえます。

他にも、薬剤を塗ってから洗い流すタイプやシートで拭き取るタイプなどもあります。

ただし、乾燥肌や敏感肌など刺激を感じやすい方は、クリームや美容液、石けんなどしっとりした使い心地のものがおすすめ。
逆にベタつきやすい脂性肌は、さっぱり使える化粧水タイプが使いやすいでしょう。

タイプを選ぶときは「使うタイミング」もチェック

使用部位や用途によって、インバスタイプとアウトバスタイプを使い分けるのもポイント。

  • インバスタイプ:浴室で使いたい場合、身体用など
  • アウトバスタイプ:入浴後に使いたい場合、顔用など

自分の肌質や使用部位、用途に合ったピーリングで、効率的に角質ケアしましょう。

化粧品で肌荒れしやすい方は「ウォーターピーリング」をチェック

ウォーターピーリングとは、超音波と水の力で毛穴汚れや古い角質を除去する美顔器のこと。

超音波の振動でミスト状になった水が毛穴に入り込み、汚れを浮かせて吹き飛ばす仕組みになっています。

使うのは水だけなので、低刺激で角質ケアできるのが魅力的です。
薬剤を使うピーリングで肌トラブルを起こしてしまう方、敏感肌の方にも使いやすいピーリングといえます。

【ホームピーリングのやり方】自宅で簡単セルフケアするコツ

ここからは、ピーリングジェルを使ったセルフケアの手順を紹介していきます。

使用量や使用頻度は商品によって異なるため、パッケージや取扱説明書を確認してください。

【使用量の目安】

適量(さくらんぼ2〜3個大、マスカット粒大など)
※商品によって異なるので、パッケージを確認してください。

【やり方】

  1. 洗顔後、清潔なタオルやペーパーで水気を拭き取る
  2. ピーリング剤をTゾーン(額、鼻)→Uゾーン(頬、あご)の順に塗り広げる
    ※皮ふの薄い目元、口元は避けるのがベター。
  3. 力を入れずに肌を指の腹でやさしくクルクルとなぞる
  4. 少し冷たいと感じる程度のぬるま湯(約34〜36度)で洗い流す

【使用頻度の目安】

週1〜2回が目安
※商品によって異なるので、パッケージを確認してください。

ピーリング剤は、洗顔後の乾いた肌に塗っていきます。
肌の上をなぞるときは決してこすらず、お豆腐をなでるようにやさしくすべらせてください。

塗り広げるときは、荒れやすい目元、口元を避けるようにしましょう。

洗い流すときはシャワーを直接顔に当てないように注意。
乾燥しやすい頬はなるべく短時間で洗い流すのが上手に使うコツです。

拭き取りタイプの場合はコットンを使う

化粧水(ローション)などの拭き取りタイプはコットンを使うのがポイント。

  1. 洗顔後、清潔なタオルやペーパーで水気を拭き取る
  2. 水で湿らせたコットンに1円玉大のローションをとる
  3. Tゾーン(額、鼻)→Uゾーン(頬、あご)の順にやさしく拭き取る

拭き取るときは、肌を摩擦してしまわないように気をつけましょう。

刺激を抑えたい場合は、拭き取り後に水で洗い流すのがおすすめです。

アフターケアは「保湿ケア」を徹底する

ピーリングケア後は化粧水やクリームで十分に保湿することが大切。

ピーリング後は古い角質が取り除かれて、一時的に肌が刺激を受けやすい状態です。
肌が乾燥しやすく、赤みやヒリつきといった肌トラブルを引き起こしやすいので、気をつけましょう。

しっかりとうるおいを補うことで、肌を保護しトラブルから守れます。

アフターケアで使う保湿アイテムは、保湿成分に注目して選ぶようにしてください。

  • アミノ酸
  • ヒアルロン酸
  • コラーゲン
  • セラミド
  • スクワラン

(参考:保湿成分を類別に解説!本当に効果のあるおすすめ成分を肌質別にチェック

化粧水や美容液を塗ったあとは、かならず乳液やクリームで肌にフタをしましょう。
刺激の少ない敏感肌用のアイテムがおすすめです。

【ホームピーリングの注意点】頻度、肌状態、紫外線対策をチェック

ホームピーリングで肌荒れを防ぐには、使用方法やアフターケアを守ることが大切です。

  • 毎日使わず、商品ごとの使用頻度を守る
  • 肌荒れや赤み、ニキビがひどい場合、妊娠中は使用しない
  • 使用期間中は紫外線対策を徹底する

ピーリングは、商品ごとの使用頻度を守ることが大切です。

ピーリングは肌表面の角質を落とすケアなため、毎日使用などのやりすぎは禁物。
肌が乾燥し、赤みやヒリつきが出てしまう可能性があるので気をつけましょう。

また、ニキビや肌の赤みなど肌トラブルが起きている時は使用は控えるようにしてください。
特に肌が炎症している時に使用すると、症状が悪化する恐れがあります。

体調変化などで肌が敏感なため、妊娠中はピーリングを避けるのがベターです。

さらに、ピーリング前後は紫外線対策を徹底することが重要。
日焼けした肌にピーリング剤を使ったり、ピーリング直後の肌に紫外線を浴びると、シミやシワ、赤み、肌トラブルになりかねません。

日中はSPF30、PA+++以上の日焼け止めクリームをこまめに塗り直すのを心がけましょう。
日傘、帽子などのUVグッズを併用するのもおすすめです。

市販のピーリング剤は、肌悩みや肌質に合わせた配合成分とタイプで選ぶのがおすすめです。

【ホームピーリング剤の成分】

  • AHA(フルーツ酸):グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸など
    →皮ふ表面の角質をやわらかくする
  • BHA:サリチル酸
    →毛穴の奥に入り込み、溜まった皮脂や固い角質を溶かす

【ホームピーリング剤のタイプ】

  • ジェル
  • 石けん
  • 化粧水
  • 美容液(乳液)
  • クリーム

ピーリング剤は商品によって使い方や頻度、適量が異なります。
パッケージを確認して、正しい使い方を心がけましょう。

また、ピーリング時は保湿ケアや紫外線対策を徹底するのも大切です。

ホームピーリングで正しくケアして、つるつる美肌を目指しましょう。