ハンドケアを意識していても、意外と見落としがちな「甘皮の処理」。
もしかしたら、「甘皮処理はネイルをしている人向け」というイメージがあるかもしれません。
実はネイルをしていなくても、甘皮をケアするだけで誰でも手元をキレイに見せることができます。
このページでは、甘皮のセルフケアのやり方を詳しく解説。
「そもそも甘皮ってどこまで?」といった基礎知識も紹介しています。
ネイルNGのシーンでも応用できるテクニックなので、ぜひチェックしてください。
Contents
甘皮は爪のどこまで?甘皮処理の必要性とは?
そもそも甘皮とは角質の一種で、爪の付け根の皮膚と爪との境目にある薄い皮のこと。
一口に甘皮といっても、実は「キューティクル」「ルースキューティクル 」の2重構造になっています。
キューティクルは爪の根本にあたり、そこからつながって爪を覆うように白く、薄く伸びている部分がルースキューティクルです。
甘皮には作られたばかりの爪を保護したり、殺菌の侵入を防いだりする役割があります。
しかし処理せずにいると、かえって爪の水分や油分が甘皮に奪われて、ささくれや爪の乾燥に繋がりかねません。
定期的に甘皮をケアすることで、以下のようなメリットが期待できます。
- 爪が長く綺麗に見える
- 爪の乾燥を防げる
- ネイルが塗りやすくなる
- ネイルが剥がれにくくなる
「ネイルが塗りやすく剥がれにくい」「爪がすらっと長く見える」といった見た目の効果だけでなく、ツヤのある健康的な爪を保つのに欠かせません。
ネイルをしている方はもちろん、ささくれや割れやすい爪にお悩みの方はセルフケアを取り入れてみてください。
(参考:爪を早く伸ばす方法4選!美爪を育てる簡単ネイルケアや爪が伸びる周期を徹底解説)
健康な甘皮であれば自然と剥がれ落ちるので、無理に自己処理する必要はない※といわれています。
(※参考:皮ふ科・神経内科 白崎医院)
無理に剥がすと爪に膿が溜まったり(爪周囲炎)爪が変形したりするなどの症状を招きかねません。
甘皮をケアするときは適切な頻度を守って、爪の状態を見ながら必要かどうかを判断しましょう。
綿棒で簡単セルフケア!自宅でできる甘皮の処理方法
ネイルサロンで甘皮処理ができますが、実は家にあるもので簡単にセルフケアできます。
【準備するもの】
- 綿棒(またはコットンスティック)
- ハンドクリーム
- お湯の入ったコップ(または容器)
【セルフケア方法】
- 甘皮部分にハンドクリームを塗る
- 38度〜40度のお湯が入ったコップに指先を浸けて、約10分待つ
- 綿棒で伸びた甘皮を上に押し上げる
- 爪と皮ふの境目に溜まった甘皮を綿棒で拭き取る
- 押し上げ終わったら甘皮にハンドクリームを塗って保湿する
まずはハンドクリームで固くなった甘皮を柔らかくし、お湯で甘皮をふやかして処理しやすくしていきます。
お湯に指先を浸ける時間が短いと綿棒で押し上げにくくなるので、しっかり10分ほどは浸けてふやかすようにしてください。
柔らかくした甘皮は、綿棒でやさしく押し上げて処理していきます。
バーチウッドスティックをお持ちであれば、先端にコットンを巻いて「コットンスティック」を作るのもおすすめです。
伸びた甘皮を押し上げるときは、クルクルと円を描くように動かして押し上げるのがコツ。
グイグイと力を入れるのではなく、やさしく根元や爪の周りの甘皮を押し上げましょう。
余分な甘皮を除去して、仕上げにハンドクリームを甘皮部分に塗って保湿したら完了です。
ニッパーや電動マシンなど、甘皮ケア道具があると便利
「綿棒だとうまくいかない…」という方は、甘皮処理グッズを試してみてください。
- キューティクルリムーバー
⇒甘皮を柔らかくするアイテム - 甘皮プッシャー
⇒余分な甘皮を押し上げる道具 - 電動爪やすり
⇒電動で甘皮や角質除去ができる道具 - キューティクルニッパー
⇒押し上げた甘皮をカットする道具 - キューティクルオイル
⇒甘皮の乾燥やささくれを防ぐアイテム
ハンドクリームやお湯だけでは甘皮が柔らかくなりにくい方は、キューティクルリムーバーを活用してみましょう。
肌質や爪の状態に合わせてタイプや成分を使い分けるのがおすすめです。
- ささくれができやすい、爪が乾燥しやすい
→・ジェルタイプ
・保湿成分(ワセリン、植物性オイルなど)や美容成分(ケラチン、エラスチンなど)配合のもの - 甘皮が硬い、短時間でサッと処理したい
→・リキッドタイプ
・角質除去が期待できる成分(水酸化カリウム・水酸化ナトリウム、ラウリル酸ナトリウムなど)配合のもの
柔らかい綿棒だと甘皮が押し上がりにくい方は、プッシャーや電動爪やすりをチェック。
プッシャーは金属製で爪の形に沿った形状なので、ガンコに張り付いた甘皮をスムーズに押し上げられます。
電動爪やすりを検討している方は、甘皮処理用のアタッチメントがあるものを選びましょう。
押し上げた甘皮がうまく切れない場合は、キューティクルニッパーがあると便利です。
ハサミよりも甘皮を切り取りやすく、ささくれの処理にも活用できます。
仕上げの保湿はハンドクリームでも問題ありませんが、専用オイルだと塗りやすさアップ。
先端が細くなっているので甘皮にピンポイントに塗布でき、ささくれ予防にも効果的でしょう。
甘皮処理すると痛い…頻度やケア範囲を見直そう
甘皮ケア中に「痛い…」と感じる方は、甘皮を処理すぎている可能性が高いです。
甘皮を押し上げすぎると、爪と皮ふに境目に溝のようなものができてしまいます。
溝ができて爪の輪郭がくっきりしている場合は、甘皮を短くしすぎなので注意してください。
また必要以上に甘皮を取り除くと、最悪の場合、雑菌が入り炎症を起こす恐れもあります。
甘皮のトラブルを防ぐためにも、以下のケア頻度や処理範囲を覚えておきましょう。
- 【頻度】2週間に1回
- 【範囲】爪を覆っている甘皮だけ
ケア頻度は2週間に1度が目安ですが、甘皮が伸びていなければ無理に処理する必要はなし。
最低でも2週間の間隔を空けて、甘皮が気になり始めたタイミングでケアしましょう。
処理する範囲ですが、皮膚の境目まできっちり押し上げるのはNG。
爪と皮ふの境目のギリギリのラインまでを取り除くのが理想です。
処理後は甘皮周辺がデリケートになっているので、保湿することを忘れないでください。
「セルフでは上手に甘皮処理できず、かえってボロボロになってしまう」
このような方は、ネイルサロンで甘皮をケアしてもらうのも1つの手。
甘皮処理の価格は平均1,000円で、高くても5,000円ほど。
甘皮のセルフケアによる失敗や肌トラブルを防ぐなら、サロンでの処理を検討してみてください。
伸びた甘皮は自宅で簡単にセルフケアできます。
余分な甘皮を除去することで爪が長く見え、乾燥しにくくなり爪のツヤもアップ。
ネイルも長持ちしやすくなるので、定期的にケアしてみてください。
【準備するもの】
- 綿棒(またはコットンスティック)
- ハンドクリーム
- お湯の入ったコップ(または容器)
【セルフケア方法】
- 甘皮部分にハンドクリームを塗る
- 38度〜40度のお湯が入ったコップに指先を浸けて、約10分待つ
- 綿棒で伸びた甘皮を上に押し上げる
- 爪と皮ふの境目に溜まった甘皮を綿棒で拭き取る
- 押し上げ終わったら甘皮にハンドクリームを塗って保湿する
ケアアイテムも活用して、ワンランク上のキレイな手元を手に入れましょう。