もちもちの泡がインパクト大のクレイ洗顔料「どろあわわ」。
IKKOさんや紗栄子さんなど、芸能人も使っている人気の商品です。
ただ、ネットの口コミを調べてみるとその評価は賛否両論。
●良い口コミ
・もっちりとした、ボリューミーな泡が立つところが大好きです。あわ立てている時から、うきうきとした気分になれます。(31歳 混合肌)
・ほいっぷるんでも泡立てネットでも簡単に濃密な泡が作れました。
泡質がとても濃密なので、肌への摩擦も全然気にならなかったです。
生クリームみたいなもこもこの泡に包まれて洗っている時も気持ち良かった。(40歳 敏感肌)引用:@cosme
●悪い口コミ
・付属のネットで泡だてて洗いますが、
たまに力強く本体を握ってしまい出し過ぎてしまうことがあったので、価格もそこそこするので、、
もったいない……(25歳 敏感肌)・洗顔料の中ではわりと高価な方だと思いますが、割に合わないと思います。(27歳 アトピー)
引用:@cosme
このように良し悪しの声があるので、「どれが本当なの? 効果がなかったらやだなぁ……」なんて迷ってなかなか買えない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
- 洗浄力
- 泡立ちのよさ
- 保湿力
- 肌へのやさしさ
- 価格・コスパ
洗顔料選びで大切な上の5つの視点から、どろあわわの実力を評価していきます。
スキンケアアドバイザーの資格取得に向けて勉強中の筆者が、成分一つ一つから詳しくチェックしてみました!
Contents
筆者による「どろあわわ」の評価
「どろあわわ」をおすすめできる人
結論から言うと、どろあわわは以下の人におすすめできる商品です。
- すぐに毛穴の黒ずみができてしまう人
- 皮脂が多くベタつきが気になっているオイリー肌の人
- 洗顔後のつっぱりが気になっている人
- 敏感肌で低刺激性の洗顔料を探している人
特に気がつくと毛穴がすぐに黒ずんでいるという方や、オイリー肌の人にはおすすめです。
「どろあわわ」をおすすめできない人
- 黒ずみを速攻で改善したいと思っている人
- 極度の乾燥肌の人
毛穴の黒ずみの70%はタンパク質でできていると言われています。
どろあわわにはタンパク質を分解する成分が入っていないため、黒ずみを速攻で改善するほどの力はありません。
余分な皮脂や汚れをしっかり取ってくれる商品と考えると良いでしょう。
そのため、極度の乾燥肌だと、皮脂がとれすぎて余計に乾燥してしまう可能性があるので注意が必要です。
「どろあわわ」の評価の詳細をチェック!
洗浄力・泡立ち・保湿力・肌へのやさしさ・価格、それぞれのポイントをどのようにチェックしたのかを詳しく紹介していきます。
「どろあわわ」はどれくらい汚れを吸着できるの?
どろあわわの洗浄力を調べてみたところ、毛穴の奥までしっかりと皮脂や汚れを落としてくれました。
脂性肌で毛穴が詰まりやすい方や、ベタつき、てかりが気になっている人にぴったりだと思います。
【実験の詳細はこちら】
普通の水洗顔に比べ、どろあわわはどれくらい洗浄力が高いのかを手の甲を使って比較してみました。
人の皮脂の成分に近いと言われているホホバオイルを、赤に着色したもので汚れを表現しています。
汚れをつけた肌をマイクロスコープで見てみると、こんな感じで細かい溝の間に着色料の赤い汚れが入り込んでいます。
それぞれ洗ってみた後がこちらです。
水で洗った手だけ、目で見てもわかるくらい赤みが残りました。
どろあわわは肉眼で見るかぎり汚れは落とせてそうです。
でも、マイクロスコープを使って見てみると……
まず水で洗った部分は肉眼でもわかった通り、汚れも油分もかなり残ってしまっていますね(赤いのが着色料・透明のブツブツがホホバオイルです)。
ポツポツと毛穴に赤い汚れが詰まったままで、ホホバオイルの油分も落としきれていません。
肉眼だときれいになっているように見えましたが、肌の奥の汚れまでを取りきることは難しいようです。
それに対しどろあわわで洗った部分は、赤い汚れもオイルもほとんどきれいに落とせています。
以上の実験からどろあわわは、毛穴の奥の汚れまでしっかり洗えるという結果になりました。
汚れの吸着力バッチリで毛穴の詰まりを予防してくれそうです♪
2種の米と3種の泥で毛穴の奥の汚れまでしっかり吸着!
どろあわわで注目すべきは、以下の5つの成分です。
- 米麹エキス
- 米ぬか発酵エキス
- 沖縄産マリンシルト
- 国産ベントナイト
- 国産タナクラクレイ
2種の米成分には、お肌をやわらげる成分が含まれていて、ふっくらもっちり肌に仕上げてくれます。
3種の泥成分は、高い洗浄効果が期待できます。
ベントナイトは吸着力が高く、毛穴に詰まった皮脂や汚れをスポイトのように吸いとってくれるんです。
マリンシルトは粒子がとても小さいのが特徴。
50%以上が7マイクロメートル(約0.01ミリ)以下と言われており、0.1ミリ~0.2ミリである毛穴の奥まで入り込みます。
タナクラクレイは、多くのミネラルを含んでおり、また微粒子の孔が無数に開いているため、毛穴に詰まった汚れや脂、老廃物を取り除きます。
実験の通り、これらの泥が肌についたホコリや余分な皮脂をしっかりと洗い流してくれます。
ただ繰り返しになりますが、どろあわわにはタンパク質を分解する成分が入っていないので、黒ずみへの即効性は期待しない方がいいかもしれません。
というのも、毛穴の黒ずみはタンパク質と脂質が合わさって固くなったものだからです。
タンパク質が分解できないと、黒ずみを取るのは少し時間がかかってしまうんですね。
どろあわわは皮脂を吸着する力が強いので、黒ずみ予防としての効果の方が強くなります。
「どろあわわ」は広告の通り、しっかり泡立つの?
泡立ちの良さを検証してみたところ、使用目安の量でしっかりもちもちの泡を作ることができました。
どろあわわの1回の使用目安の2~3センチ分で、どれくらいの泡が作れるのかチェックしていきます。
約2.5センチ分を、洗顔ネットを使って泡立ててみたところです。
これだけの泡ができました。
広告ほどのインパクトはありませんが、顔全体をしっかり包み込めるくらいたっぷりです。
「使用目安の量じゃ全然泡立たない……」ということはなく、泡立ちはかなり良いと思います。
泡がクッションになって肌と手が触れないので、摩擦で肌に負担をかけずやさしく洗顔できますね。
「どろあわわ」は洗い上がりに肌が乾燥しない? つっぱらない?
実際にどろあわわで肌を洗ってみたところ、使用後に肌の水分量がアップしました!
汚れをしっかりと落としながら肌の水分は守ってくれる、まさに理想の洗顔と言えます。
【実験の詳細はこちら】
こちらの水分量チェッカーを使い、どろあわわ使用前と使用後の肌の水分量の変化を調べていきます。
肌の水分量変化をまとめた表がこちら。洗ってからそのまま放置して、化粧水はつけていません。
どろあわわ | 水分量 |
---|---|
使用前 | 29% |
使用直後 | 50%(+21%) |
3分後 | 37%(+8%) |
10分後 | 32%(+3%) |
20分後 | 32%(+3%) |
使用前よりも使用後の方が水分量がアップ!
20分後でも+3%の水分量を保っていました。
使用前よりも水分量が少なくなることがないので、データ上はどろあわわを使っても乾燥が悪化してしまうことはなさそうです。
洗顔なのに肌にうるおいを与えてくれるなんてすごいですよね。
化粧水をつけるまでの間お肌が乾燥しないようにしてくれるので、乾燥肌の人でも使いやすいと思います。
どろあわわには高美容成分が使われている
どろあわわの美容成分は以下の5つが使われていました。
- 海洋性コラーゲン
- 黒砂糖エキス
- 国産真珠液
- 豆乳発酵液
- ヒアルロン酸
どれも保湿力が高いことで知られている成分です。
これらの成分が肌の中に入り、洗顔後の乾燥を予防してくれているんですね。
「どろあわわ」は敏感肌でも使える?
配合成分を一つ一つ調べてみたところ、ほとんどの成分が肌にやさしく敏感肌でも使いやすいと言えそうです。
洗顔を選ぶ時に注意したい成分が、「界面活性剤」と「防腐剤」の2つです。
どちらも悪者扱いされがちですが、化粧品作りに欠かせない成分でもあります。
中には刺激の強い成分もありますが、安全なものもあるので毛嫌いする必要はありません。
それぞれどの成分が使われているかを見極めて、安全な商品を選ぶことが大切です。
まずは界面活性剤からチェックしてみました。
(界面活性剤は洗浄力をあげるために使う成分です)
どろあわわに使われている界面活性剤は以下の6つ。
- 水酸化K
- ジステアリン酸PEG-150
- ステアリン酸グリセリル(SE)
- コカミドプロピルベタイン
- ココイルメチルタウリンNa
- ステアリン酸グリコール
一つ一つ調べてみたところ、ほとんどが界面活性剤の中でも肌にやさしいものでした。
1つだけ少し刺激があるのが、ステアリン酸グリコール。
肌の水分と油分を落とす働きが強いため、乾燥肌の人は長い時間肌につけるのはやめたほうが良い成分です。
ただ、どろあわわの場合は、ステアリン酸グリコールの入っている量自体が少ないのでそこまで気にする必要はありません。
(化粧品の成分は、含有量が多いものから順番に表示されます)
次に防腐剤ですが、メチルパラベンとプロピルパラベンの2つが使われていました。
- メチルパラベン→5種類あるパラベンの中で1番肌に優しい
- プロピルパラベン→5種類あるパラベンの中で比較的刺激が強い
やや刺激の強いプロピルパラベンが入っていますが、メチルパラベンと合わせることで含有量はかなり抑えられています。
というのも、パラベンは複数の種類を合わせることで1つのときよりも少ない量で防腐効果を高められるんですね。
(他の成分だと入っている数が多いほど刺激も強くなるのですが、パラベンは違います)
非常に少ない量しか入っていないので、そこまで気にしなくても大丈夫です。
その他の成分も高級で肌にやさしいものばかりが使われていますので、どろあわわは敏感肌の人でも安心して使える洗顔と言えます。
「どろあわわ」のコスパは良い?
結論から言ってしまうと、どろあわわのコスパは良くも悪くもなく普通だと思います。
どろあわわを1つ買ったらどれくらい持つのか計算してみました。
内容量は1つ110gで、1回の使用目安は2~3センチです。
量りで調べたところ、2~3センチは4g前後になります。
110÷4=27.5なので、だいたい27回使える計算。1回2センチにすれば30回分くらいですね。
夜だけなど1日1回の使用なら、1カ月は持たせることができます。
公式ページの通り、本当に1カ月ぴったり分くらいなので、思った以上に長く使えるということはないようです。
ちなみに単品価格が2,728円なので、30回使ったとして1回90.9円。
毎日洗顔に100円かけることになるので、市販の洗顔と比べてしまうとどうしても高いと感じますよね。
ただ洗浄力・保湿力・肌へのやさしさ、どれも市販の洗顔料に比べると質が高く、それだけの価値がある商品と言えると思います。
ちなみに定期コースで購入すると、お得にどろあわわを手に入れることができますよ。
単品価格2,728円のところ……
- 【定期コース初回】⇒1,364円
- 【定期コース2回目以降】⇒2,453円
「どろあわわ」の使用感。テクスチャーなどをチェック
最後に簡単にどろあわわの使用感についてお伝えしたいと思います。
どろあわわ本商品と洗顔ネットがついてきました。
洗顔量はけっこう固めで、押すとニュルーっと出てきます。
少なくなってくると出す時が少し大変。
また、フタをくるくる回して開けるタイプなので、めんどくさがりの人には少々お手間かもしれません。
見た目も匂いも粘土そっくりなテクスチャーです。
良い匂いはしないけど、香料が使われてないのでその分肌にはやさしいってことですね。
泡立てると広告どおりの、もっちもちの泡ができました。
マシュマロくらい弾力があって、洗顔しているときに手と肌がくっつきません。
ちなみに、逆さにしても本当に落ちません。
10円玉も沈まず乗せられました。
洗顔中に鼻の穴に入ると呼吸ができなくなるくらい、かなり泡が濃密です。
泡でやさしく顔を包み込むように、心地よく洗顔できました。
洗い流すときも泡ごとスルスル~っと流れるので、ヌルヌル残ったりしません。
洗い上がりはかなりさっぱりした仕上がりで、肌にサラサラとした感触が残りました。
そしてさっぱり仕上がりですが、つっぱりを感じることはありません(私は混合肌です)。
実際に自分で使ってみても、極度に肌がカサついている方でなければ問題なく使えそうだなと感じました。
毎日の洗顔が楽しみになりそうなくらい気持ち良く洗顔することができると思います♪
(文:久松舞)
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