「毛穴ケアを続けているのに、なかなか効果がでない…」
このように、毛穴タイプに合っていないケアを続けている可能性があります。
「毛穴トラブル」と一口にいっても、目立ってしまう要因は人それぞれです。
そこでこの記事では、自分の毛穴の種類をセルフチェックする方法を解説。
さらに、毛穴タイプ別に起こりやすいトラブルと改善策まで紹介しています。
自分に合ったスキンケア方法で、毛穴を目立たせないツルツル美肌を手に入れましょう。
Contents
【毛穴タイプ診断】毛穴の種類をセルフチェックしてみよう
毛穴悩みを解決するには、まず自分の正確な毛穴の種類を知ることが大切。
まずはセルフチェックを実践して、自分の毛穴タイプを見分けましょう。
毛穴タイプ | チェックリスト |
開き毛穴 |
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たるみ毛穴 |
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黒ずみ毛穴 |
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つまり毛穴 |
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毛穴悩みは、そのときの環境や肌の状態、部位によっても変わるもの。
美肌になるには、常に今の毛穴の状態を見極めることが重要です。
「毛穴ケアになかなか効果がでない」というときは、その都度セルフチェックをしてみてください。
自分の毛穴の種類について詳しく知りたい方は、皮膚科や専門サロンで診断してもらうのがおすすめ。
専門医による診察や、肌スコープを使っての正確な毛穴診断が受けられます。
レーザーやピーリングなどさまざまな施術があるので、まずは相談してみましょう。
毛穴種類4つ(開き、たるみ、黒ずみ、つまり)の原因
上述のとおり、毛穴タイプは「開き毛穴、たるみ毛穴、黒ずみ毛穴、つまり毛穴」の大きく4種類。
改善策を知る前に、まずはそれぞれの原因をしっかりと把握しましょう。
開き毛穴
開き毛穴になる原因は、皮脂の過剰分泌。
本来、皮は肌を保護してうるおいをキープする役割があります。
毛穴は皮脂腺から繋がる肌表面に皮脂を分泌するための大切な器官です。
ただ大量に皮脂が分泌されると、毛穴が押し広げられて大きく開くことで開き毛穴につながります。
下記のような習慣があると、皮脂の過剰分泌を起こしてしまいやすいです。
【乾燥ダメージ】
- 1日に3回以上洗顔している
- スキンケア後に乳液やクリームを使用していない
- 紫外線対策をせずに長時間外出する
【食生活の乱れ】
- 揚げ物や脂身の多い肉など油の多い食事
- 砂糖が多く使用された甘いジュース、スイーツ
- ポテトチップスなどのスナック菓子
ベタつくからといって、スキンケア後に乳液やクリームを使わないのはNG。
乾燥から自分を守ろうと、肌が余計に皮脂を分泌させてしまいます。
また、暴飲暴食や偏った食生活にも要注意。
油分や糖分の取り過ぎは、皮脂のコントロール機能を乱しかねません。
開き毛穴の改善には、乾燥対策と生活習慣の見直しが大切でしょう。
肌が不均一に凸凹としている場合は、開き毛穴ではなく「クレーター毛穴」の可能性があります。
クレーター毛穴は、ニキビ跡によって毛穴が凹んでしまった状態。
セルフケアでの改善は難しいといえます。
改善するためには、皮膚科やクリニックで治療を受けるのがおすすめ。
レーザーやピーリングなどの施術があるので、まずは専門医に相談してみてください。
*軽いニキビ跡ならセルフケアで改善できる可能性があります。
→ニキビ跡の赤み、凸凹のセルフケアをチェックする
たるみ毛穴
たるみ毛穴は、肌のハリや弾力の不足がおもな原因です。
肌がたるむ原因は加齢や紫外線などの外部ダメージ。
肌を支えているコラーゲンなどが減少したり、顔の筋肉が衰えたりします。
たるみ毛穴は、肌がたるむのと一緒に毛穴が涙型に垂れた状態です。
肌密度が低下して弾力を失うと、毛穴周囲の皮ふも萎縮してしまいます。
下記に当てはまる方は注意してください。
- 紫外線対策をしていない
- スキンケアや保湿が不足している
- 無表情でいることが多い(顔の筋肉を使っていない)
特に「何年も前からスキンケアを変えていない」という方は要注意。
肌状態に合った十分な保湿などのエイジングケア※がされていないと、たるみ毛穴や皮ふのたるみを起こしかねません。
※シミ、シワ、たるみなどの年齢に応じた正しいお手入れ。
たるみ毛穴を改善するには、紫外線対策や肌のハリと弾力を取り戻すスキンケアが重要です。
黒ずみ毛穴
黒ずみ毛穴の原因は、メラニン色素の沈着が原因の1つ。
メラニン色素は、シミのもとになる原因にもなる色素のこと。
通常、メラニン色素はターンオーバーで自然に排出されます。
しかし、紫外線や摩擦などの刺激を受け続けると排出しきれず、毛穴の周りに茶色く沈着するのが黒ずみの原因です。
【紫外線ダメージ】
- 日焼け止めを塗りなおさない
- 冬やくもりであれば日焼け止めを塗らない
- レジャーなどの長時間の外出が多い
【摩擦ダメージ】
- ピーリング、スクラブ洗顔を毎日している
- ゴシゴシと力を入れて洗顔している
- 肌をよく触る、こする
紫外線対策が不足していると、肌のシミと同じように毛穴も日焼けする可能性があります。
また、毛穴汚れを落とそうと肌を強く擦る洗顔方法を繰り返すのは逆効果です。
メラニン色素を排出できる肌環境を整えることが、改善への近道でしょう。
毛穴の黒ずみは、産毛や角栓が酸化して黒ずんでいる可能性もあります。
産毛が目立つ場合は、レーザー脱毛で処理するのもひとつの方法です。
脱毛完了までの期間や施術のリスクなどについて、専門医に相談してみてください。
つまり毛穴
つまり毛穴は、ターンオーバー※の乱れによる角栓がおもな原因です。
※古い細胞や組織自体が新しく入れ替わる代謝。
角栓とは、過剰に分泌された皮脂と古い角質が混ざり合ってできる毛穴の汚れのこと。
本来であれば、ターンオーバーによって古い角質と一緒に定期的に排出される仕組みです。
しかし、乾燥や皮脂の過剰分泌、汚れの蓄積によって毛穴が詰まると、ターンオーバー周期が乱れます。
残った汚れが酸化することで、ブツブツのつまり毛穴になるというわけです。
下記に当てはまる方は、毛穴に汚れが残っている可能性が高いでしょう。
【間違ったスキンケア】
- 1日に3回以上の洗顔
- 40℃近い熱いお湯での洗顔、すすぎ
- 洗顔後や入浴後のスキンケア、保湿不足
【メイクなどの汚れや皮脂の洗い残し】
- メイクを落とさずに寝てしまう
- 毎日メイク落としシートで済ませている
- 洗顔は5回程度しかすすいでいない
特に、メイクを落とさずに寝てしまうのは要注意。
メイクが酸化し毛穴につまることで、黒ずみ毛穴にもつながりかねません。
毛穴づまりを起こさないためには、スキンケアの見直しが大切です。
【毛穴種類別】効果的なスキンケアの選び方
毛穴悩みを改善するためには、毛穴トラブルの原因に合わせてスキンケアを変えるのがポイント。
「どんなスキンケアがいいのかわからない」という方は、参考にしてみてください。
開き毛穴:皮脂の分泌を抑える
開き毛穴の改善には、化粧水や有効成分で過剰な皮脂の分泌を抑制することが大切。
収れん化粧水や美容成分配合の美容液などを取り入れてみましょう。
【毛穴を引き締める成分】
- サリチル酸メチル
- アーティチョークエキス
- アルコール
【皮脂を抑制する成分】
- ビタミンC誘導体
- エストラジオール誘導体
収れん化粧水とは、皮脂をコントロールしつつ毛穴を引きしめてくれる化粧水のこと。
肌のキメを整えてくれるので、開き毛穴に悩んでいる方にぴったりのアイテムです。
特に、ビタミンC誘導体は毛穴を引き締めて、皮脂量を抑える効果が期待できます。
「〜アスコルビン酸」と記載されたアイテムをチェックしてみてください。
過剰な皮脂分泌を防ぐには、栄養バランスの良い食事を摂ることも重要。
肉や魚、野菜を中心に、ビタミンB群の摂取を心がけてみましょう。
- ビタミンB1
→緑黄色野菜、肉、豆、玄米、牛乳 - ビタミンB2
→緑黄色野菜、肉、卵黄 - ビタミンB6
→レバー、肉、魚、卵、豆、牛乳
またファーストフードやスナック菓子などは、週1~2回に減らすといった工夫もしてみてください。
たるみ毛穴:ハリと弾力に働きかける
たるみ毛穴の改善には、ハリと弾力をサポートする成分を取り入れるのがカギ。
市販品を選ぶ場合は、下記のような成分が配合されたものがおすすめです。
- レチノール
- ヒアルロン酸
- 浸透型コラーゲン
特にレチノールは、たるみ改善に効果が期待できる成分。
肌を支えるコラーゲンやエラスチンの働きをサポートしてくれます。
より効果を実感したい方は、「薬用化粧品」「医薬部外品」と記載されたアイテムを選ぶといいでしょう。
エクササイズで表情筋を鍛えるのも効果的
効果的にたるみ毛穴にアプローチするには、エクササイズで筋肉をほぐす、鍛えるのがおすすめ。
肌の奥にある表情筋を鍛えることで、皮ふとともに毛穴を引き上げる効果が期待できます。
顔のむくみを取る効果もあるので、朝に実践するのがおすすめです。
- 口に空気を含んで頬を大きく膨らませてキープする。(10秒)
- 口を閉じたまま頬を吸い込んでへこませてキープする。(10秒)
- 口をできるだけ大きく丸く開けて「あ」の口にしてキープする。(10秒)
- 唇を強く横にひき、口角を頬まで引き上げるイメージで「い」の口にキープする。(10秒)
- 唇を強くすぼめて、口角を中心に寄せるイメージで「う」の口にキープする。(10秒)
- 下唇と口角をしっかり広げて「え」の口にキープする。(10秒)
- 下顎をしっかり下げて、両頬の筋肉を上下に伸ばすイメージで「お」の口にキープする。(10秒)
- 顔全体の力をゆるめてリラックスする。
毎日コツコツと続けて、毛穴トラブルだけでなく、肌の若々しさも取り戻しましょう。
黒ずみ毛穴(毛穴ジミ):メラニンの生成を抑える
黒ずみ毛穴の改善には、美白成分でメラニン色素の生成を抑えるのが効果的。
黒ずみの原因であるメラニンを抑え込むことで、黒ずみ毛穴を目立たなくできます。
市販の商品を選ぶときは、メラニン色素を排出、抑制する成分に注目するのがポイントです。
【メラニンを排出する効果が見込める】
- ビタミンC誘導体(〜アスコルビン酸)
- ハイドロキノン
- トレチノイン
【メラニンの生成を抑える効果が見込める】
- トラネキサム酸
- コウジ酸
- アルブチン
- カモミラエキス
トレチノインはハイドロキノンと併用するとより高い美白効果を期待できます。
ただどちらも強力な成分なので、使用法には注意が必要。
初めて使用する際は、皮膚科やクリニックで処方してもらいましょう。
つまり毛穴:角栓を取り除く
つまり毛穴の改善には、クレンジング剤や洗顔料を見直して角栓を取り除くのが大切。
- オイルクレンジング
- クレイ洗顔
- 酵素洗顔
つまり毛穴には、オイルタイプなど洗浄力の高いクレンジング剤がおすすめ。
オイルで角栓を溶かして、毛穴のつまりを解消することができます。
ただ敏感肌や乾燥肌には刺激が強い可能性があるので、クリームタイプで代用するのもOKです。
洗顔料は、やさしいテクスチャーで毛穴ケアできるものがベター。
クレイ入り洗顔であれば、泥の力で皮脂汚れや角栓を吸着してくれます。
また酵素洗顔は、皮脂を分解してスッキリ洗える優れモノ。
毛穴につまった角栓を除去する効果を期待できます。
ただし乾燥によるターンオーバーの乱れを防ぐために、週1~2回ペースにとどめましょう。
角栓を無理やり引き抜くのは、やりがちなNGケア。
ピンセットや爪の先端で角栓を抜く方法は、肌を傷つけやすいです。
毛穴を無理やり広げるため、開いた毛穴にさらに角栓が溜まる可能性があります。
また、はがすタイプの毛穴パックにも要注意。
はがす際に必要な角質まで奪い取ってしまい、乾燥、赤み、かゆみなどを引き起こしかねません。
角栓は無理やり引き抜かず、スキンケアでこつこつと改善していくことが大切です。
健康的でなめらかな肌を保つ方法は、毛穴種類によってさまざま。
まずは正しい洗顔方法、保湿、紫外線対策を徹底しましょう。
また毛穴悩みの原因別に、効果的な成分やアイテムを取り入れることが大切です。
- 開き毛穴
→収れん化粧水で毛穴を引き締める
→ビタミンC誘導体、エストラジオール誘導体で皮脂の分泌を抑える - たるみ毛穴
→口角エクササイズで頬のたるみを引き締める
→ヒアルロン酸、浸透型コラーゲン、レチノールでハリと弾力をサポートする - 黒ずみ毛穴
→ビタミンC誘導体、ハイドロキノン、トレチノインでメラニンを美白する - つまり毛穴
→オイルクレンジング、クレイ洗顔、酵素洗顔で角栓を除去する
毛穴悩みに効果的なスキンケア方法で、トラブルのない健康な肌を目指していきましょう。