素肌のようなナチュラルベースメイクができる「ノーファンデメイク」。
長引くマスク生活の影響もあり、近年さらに注目されています。
ただ「興味はあるけど、ファンデなしはカバー力が不安…」という方も多いでしょう。
そこでこの記事では、ノーファンデメイクのメリットと選び方、やり方を解説。
あわせて、ノーファンデにおすすめのポイントメイクも紹介しています。
ノーファンデメイクに挑戦してみたい方はぜひ参考にしてみてください。
本記事内における注釈の解説。
※1 エイジングケア:年齢に応じたお手入れ。
※2 美白:メラニンの生成を抑えシミそばかすを防ぐ。
Contents
ノーファンデメイクとは?魅力的な効果やメリット
ノーファンデメイクとは、ファンデーションを使わないメイク方法のことです。
ベースメイクを化粧下地、コンシーラー、パウダーなどで仕上げるのが特徴。
肌を整えつつ透明感や透け感も演出できるので、自分の素肌を活かしたメイクができるでしょう。
仕上がりの自然さだけでなく、下記のようなメリットも期待できます。
- 肌への負担を軽減できる
- ナチュラルな印象に仕上がる
- 作業が時短できる
- 化粧崩れしにくい
- メイクオフしやすい
肌に重ねるコスメの量が減るため、メイク時、オフ時ともに肌への摩擦や負担を軽減できます。
さらに何も塗らないすっぴん肌でいるよりも、紫外線やほこりなどの外部刺激から肌を守れるのもうれしいポイント。
- カバー力よりも自然さ重視の方
- マスクなどによるメイクよれが気になる方
- 汗や皮脂量が多く、化粧崩れしやすい方
上記のような悩みを抱える方にも、ぜひ1度試してほしいメイク方法です。
まずは、休日や近所で過ごす日限定ではじめてみるのも良いでしょう。
プチプラでOK!ノーファンデメイクアイテムの選び方
「ファンデなしだとカバー力が足りなさそう…」というのが、ノーファンデメイクのよくある不安。
しかし、肌悩みに合わせててアイテムを選ぶことで、プチプラでもキレイな仕上がりになります。
化粧下地やコンシーラー、パウダーを購入するときは、下記のような表記がパッケージにあるか確認してください。
効果 | おすすめの方 | |
カバー力 | 高カバー | ファンデーションのカバー力に近いものが欲しい |
毛穴カバー | 毛穴目立ちが気になる | |
機能 | カラーコントロール | 赤み、くすみ、くま、色ムラなどが気になる |
トーンアップ | 顔全体のくすみが気になる | |
石けん落ち | クレンジングをしたくない | |
仕上がり | ツヤ | 濡れ感や光沢感のある華やかな肌がいい |
マット | サラサラとフラットで自然な肌がいい |
30代、40代、50代はエイジングケア成分をプラス
年齢肌が気になる30代以降は、エイジングケア※1成分が配合されたメイクアイテムがおすすめ。
メイクしながらハリや弾力、うるおい、美白効果※2をサポートし、若々しい印象の肌に導きます。
実際に購入するときは、下記のような成分が含まれているものを選んでみてください。
保湿 | ハリ弾力 | 美白※2 |
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(参考①:美白成分とは?美白有効成分との違い、種類別の効果、成分特徴の徹底比較をくわしく解説)
(参考②:保湿成分を類別に解説!本当に効果のあるおすすめ成分を肌質別にチェック)
【ノーファンデメイクのやり方】ベースの順番、手順、コツをチェック
ノーファンデメイクでは、ていねいなベースメイクが主役です。
基本のアイテム3つの順番、手順、コツなどをチェックしておきましょう。
- 化粧下地:ベースを整える
- コンシーラー:シミやクマなど肌悩みをスポットで隠す
- フェイスパウダー:好みに合わせて仕上げる
化粧下地:日焼け止めのみOK!ベースを整える
ノーファンデメイクでは、まず化粧下地でベースを整えることが大切。
より素肌感を演出したいときは、日焼け止めのみでもOKです。
【使用量の目安】パール粒大
※商品によって異なるので、パッケージを確認してください。
【基本的な塗り方】
- 頬、あご、額の順に内側から外側に向かって塗りのばす
- 目元、小鼻にうすく塗りのばす
- 残った下地で鼻筋、首筋にものばす
- 足りないと感じる部分があれば少量足してレタッチする
一気にベタ塗りするのではなく、少量ずつ塗り重ねていくのがポイントです。
特に、頬の高い部分は重ね塗りするのがおすすめ。
頬がしっかりとカバーされることで、顔全体がなめらかでフラットな印象に整います。
顔全体に伸ばした後は、きれいなスポンジで軽くポンポンと叩き込むのがコツ。
余分な化粧下地を抑えながら、肌との密着度をあげられます。
コントロールカラー下地なら「赤み、くすみ、クマ」もカバー
肌色の下地ではカバーできない肌悩みには、コントロールカラー下地がおすすめ。
赤み、くすみ、クマなどを、厚塗り感なくカバーできます。
おもに、肌色の補色※となるカラーを選んでください。
※互いの色を最も目立たせる、正反対に位置する色の組み合わせ。
色悩みタイプ | 下地の色 | 効果 |
赤み | グリーン | 赤みを抑えて透明感を出す |
青くすみ、クマ | オレンジ | 血色感をあたえる |
黒クマ | オレンジ、ピンク | 明るい印象を与える |
茶くすみ、クマ | イエロー | 同色系で明るさをプラスする |
黄ぐすみ | パープル | 黄みを抑えて透明感を出す |
色味をカバーしたい部分のみへ点置きして、指でうすく塗り伸ばしましょう。
きれいなスポンジで軽く叩き込めば、色浮きなくなじみます。
コンシーラー:肌悩みをスポットカバー
ベースを整えた後は、コンシーラーで肌悩みをカバーしていきます。
ニキビ跡、シミそばかすなどをフラットになじませていきましょう。
【おすすめの種類】
リキッドタイプ、クリームタイプ、ペンタイプ
【使用量の目安】
ニキビ跡:ちょうど覆える程度
シミそばかす:ひとまわり大きい程度
【基本的な塗り方】
- コンシーラーをブラシにとる
- 少しずつ気になる部分に塗布する
→広範囲なら数カ所コンシーラーをのせる - ブラシで放射状に外へ向けてぼかす
- 肌との境目は指で軽く叩いてなじませる
厚塗り感がでないよう、少量ずつ肌にのせてください。
多くのせすぎてしまったときは、きれいなスポンジで軽く叩き込みましょう。
さらにクマ、目尻、小鼻、口角にものせると、フレッシュな印象に仕上がるのでおすすめです。
ちなみにノーファンデメイクのコンシーラーには、やわらかめのテクスチャーがおすすめ。
下地のみでもなじませやすく、浮いてくる心配も少ないでしょう。
フェイスパウダー:透明感とカバー力をUP
ノーファンデメイクは、フェイスパウダーで仕上げるのがベター。
素肌感や透明感を演出しつつ、テカリや化粧崩れを防げます。
好みの仕上がりによって、パフやブラシを使い分けましょう。
【パフ:しっかりカバー仕上げ】
- パフにパウダーをのせ、余分な粉をトントンと落とす
- 額、鼻筋、頬、あごの順に粉をのせる
- パフを2つ折りにし、小鼻、目元に叩き込む
- 顔の内側から外側に向かって軽く叩きながら顔全体に広げる
【ブラシ:ふんわりナチュラル仕上げ】
- 大きめのブラシにパウダーをたっぷりとる
- 手の甲でブラシをなじませて粉の量を調節する
- 額、鼻筋、頬、あご、小鼻、目元の順に粉をのせる
- 顔の内側から外側に向かって円をかくようになじませる
あくまでも薄く、ヴェールのようにのせるのがポイント。
何度も塗り重ねてしまうと、素肌感がなくなってしまうので気をつけましょう。
眉間やこめかみなど、皮脂や汗で崩れやすい部分も忘れずにのせてください。
全体に乗せたら、最後にきれいなブラシで軽くなでるのがキレイに仕上げるポイント。
余分な粉がはらわれて、自然な印象になります。
【ノーファンデのポイントメイク】眉/アイメイク/チーク/リップ
ノーファンデメイクの素肌感を活かすなら、ポイントメイクでツヤと立体感を出すのがおすすめ。
ナチュラルなベースメイクだからこそ、ポイントメイクが自然に映えます。
各部位のメイクのポイントやコツを解説しているので、チェックしてみてください。
眉:眉毛の毛流れを活かす
ノーファンデの眉メイクでは、自然な毛流れの立体メイクがおすすめ。
アイブロウアイテムは、髪色より1トーン明るいカラーを選ぶと自然になじみます。
【必要なもの】
- スクリューブラシorコーム
- アイブロウペンシル
- アイブロウパウダー
【基本的な描き方】
- スクリューブラシで毛流れを整える
→眉頭は上方向、眉尻は斜め下方向にとかす - アイブロウペンシルで、眉頭以外の輪郭をかく
→眉頭から眉尻までの3分の2の位置に眉山をとる - 毛を1本1本足すようにかいて隙間を埋めていく
→眉頭は上方向、眉尻は斜め下方向にかく - アイブロウパウダーをのせてぼかす
→眉頭は薄め、眉尻に向かって濃くデザインしていく
眉をふんわりとさせるために、眉頭は描きすぎないのがポイント。
眉毛が濃い方やナチュラルが好みの方は、パウダーのみで仕上げるのもアリです。
明るい眉色や眉カラーを変えたい場合は、眉マスカラをプラスするのがおすすめ。
眉毛にツヤと立体感がでて、垢抜けた印象になります。
アイメイク:ツヤのあるグラデアイシャドウをつくる
ノーファンデのアイメイクでは、アイシャドウが主役のツヤ感メイクがポイント。
素肌感のある肌になじみつつ、印象ある目元に仕上がります。
【アイシャドウ】クリーム、リキッドタイプ
→ファンデなしの肌にもしっかりと密着し、ツヤと輝きをキープできる
- アイシャドウベースを指にとり、まぶた全体に塗る
- 明るい色(ハイライトカラー)をまぶた全体に塗る
- 中間色(ミドルカラー)をアイホールに塗る
- 濃い暗色(シェイドカラー)を目のきわに塗る
【アイライン】ペンシルタイプ
→まつ毛の生え際を埋めるインラインが引きやすい
- アイライナーを目尻から目頭に向かい、左右に小刻みに動かしながら引く
- 目尻のきわから数ミリはみ出して線を引く
【マスカラ】繊維なしロングタイプ
→ナチュラルな繊細さを保ちつつ、華やかな目元を演出できる
- 目をふせ、まつ毛の根元から毛先までブラシをなでおろす
- 目をひらき、ブラシを左右小刻みに動かしながらまつ毛の根元から毛先まで引き上げる
- 液は付け足さず、ブラシを横にして下まつげも塗る
アイシャドウベースを使うことで、アイシャドウの密着感、発色、ツヤ感、持ちが良くなるのでおすすめです。
チーク:フェイスラインにメリハリをつける
ノーファンデメイクでは、チークをフェイスラインに入れるのがおすすめ。
実は、ノーファンデは肌に立体感が出にくいのが特徴。
ファンデには、立体感を演出する粒子が配合されているためです。
フェイスラインにカラーをのせることで、肌に立体感をプラスできます。
【パウダー】
- ブラシにチークをとり、トントンと余分な粉をはらう
- ブラシを頬骨下のくぼみにライン状にふわっとのせる
→頬に押しつけず、やさしくなでるように! - 肌とチークの境目を軽くタップしてなじませる
【クリーム/リキッド】
- 指にチークをとり、頬骨下のくぼみにライン状に点置きする
- 指で軽くタップしてなじませる
チークは、頬骨下のくぼみに楕円形にのせるのがカギ。
メリハリのある引き締まった印象になります。
また肌なじみのいい、ベージュ系やブラウン系のチークがおすすめです。
リップ:ツヤと血色をプラス
ノーファンデメイクでは、うるおい感のあるリップがおすすめ。
血色とツヤがでるリップグロスなら、ファンデなしでもきちんとした印象に仕上がります。
【基本的な塗り方】
- 手の甲にグロスを適量だす
- 上唇、下唇それぞれの中央部分にグロスをのせる
- 指でボンボンと左右に伸ばしていく
もちろん、グロスの下に口紅を重ねてもOK。
マスクをつけたり塗り直しができない場合は、ティント効果のあるものを選ぶと便利。
発色が落ちにくく、唇にしっかりと残ります。
ノーファンデメイクとは、化粧下地やパウダーで仕上げるメイク方法。
高カバー、トーンアップ、石けん落ち、ツヤ、マットなど、自分の求める機能に合ったアイテムを選びましょう。
【ノーファンデメイクのやり方】
ノーファンデメイクで、素肌感のある美肌を手に入れてください。
下地とパウダーのみで仕上げるなら、日焼け止め効果のある下地がおすすめです。
できれば、パウダーにも日焼け止め効果あると良いでしょう。