「すっぴんだと、唇の周りを囲んだようにどんよりして見える」
「明るい色の口紅を塗っても、唇輪郭だけ発色が悪い」
など、リップの印象をボンヤリさせてしまう唇ふちの黒ずみ。
さらにマスクですっぴん唇でいることも増えた今、黒ずみが気になっている方も多いはずです。
そこでこの記事では、唇ふちの黒ずみの原因と改善策を解説。
あわせて唇ふちの黒ずみをカバーするリップメイクも紹介しています。
健康的なピンクリップを目指したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
唇ふちの黒ずみの原因は「口紅、摩擦、紫外線、タバコによる色素沈着」
唇ふちに黒ずみができるのは、生活習慣によるダメージの蓄積が原因。
- 口紅やティントを落とさずに寝る、放置する
- クレンジングで唇をゴシゴシと擦っている
- 唇の紫外線対策(UVカットリップなど)をしていない
- タバコを頻繁に吸う
上記のような習慣があると、タール色素やメラニン色素が沈着して唇が黒くなりやすいです。
- タール色素
→口紅やタバコに含まれる着色料(食品添加物) - メラニン色素
→摩擦や紫外線によって生成されるシミ、そばかすの原因となる色素
そもそも唇は、皮ふよりも薄い「粘膜」に近い構造。
他部位よりも外部刺激から肌を守る角層が薄く、肌内部の水分を保ちにくい部位です。
さらに角層を保護する皮脂腺や汗腺がないため、肌よりも黒ずみやすい部分といえます。
唇ふちに黒ずみを沈着させないためにも、正しいリップケアと習慣を心がけることが大切です。
体が冷えることで青黒く変色するのも、唇のふちが黒ずむ原因の1つ。
唇は角層が薄いため、毛細血管の色が反映されやすい部位。
体が冷えると唇の血行が滞るため、唇輪郭や全体が黒ずんで見えることがあります。
- 冷たい飲み物やアイスを控える
- 長時間座り続けない
などの工夫をしてみましょう。
唇ふちの黒ずみは「リップスクラブ+リップパック」で改善
すでに黒ずんでしまった唇ふちは、スクラブとパックでケアするのがおすすめです。
【リップスクラブで角質除去】週1〜2回のスペシャルケア
- リップメイクをしっかり落とし、唇を水で軽く湿らせる
- 上唇と下唇それぞれに「米粒大」程度のリップスクラブをのせる
- 粒子をクルクルと円を描くようにやさしく転がす(約2分)
→ゴシゴシと強くこすらないように注意! - ぬるま湯(34〜36度)でスクラブを洗い流す
- リップクリームやリップパックでたっぷりと保湿する
【リップパックで保湿】毎日OK!デイリーケア
- リップスクラブ後または洗顔後、リップクリームなどの保湿剤をたっぷり厚く塗る
→ややオーバーリップ気味に塗るのがおすすめ! - 薬指で唇をクルクルと小さな円を描くようにやさしくマッサージする
- 唇よりやや大きめにカットしたラップを口元に貼る
- ラップを唇にしっかりと密着させ、パックする(約3分)
- ラップを剥がし、余ったリップクリームを薬指でなじませる
最初に唇を湿らせることで、スクラブの滑りが良くなり負担が軽減されます。
決してこすらず、少し冷たく感じる程度のぬるま湯を使いましょう。
リップスクラブ後の保湿やリップパックには、天然素材で高保湿なものがおすすめ。
リップクリームの他にも「ワセリン、はちみつ、ホホバ油、スクワラン、シアバター」などが効果的です。
唇にハリを与えてメイクのりが良くなるだけでなく、唇荒れを防ぐ効果も期待できます。
ただし、スクラブのやりすぎはかえって唇を乾燥させて逆効果。
「リップパックは毎日の保湿ケア、リップスクラブは唇にごわつきを感じるときのスペシャルケア」と使い分けてみてください。
唇ふちの黒ずみにハイドロキノンは使用できる?
唇ふちの黒ずみの美白ケアにハイドロキノンを使うのは避けるのがベター。
ハイドロキノンは美白効果が高い反面、肌への刺激が強く、粘膜への使用には向かない成分です。
濃度によっては唇や口元の肌がただれる危険性があります。
唇ふちの黒ずみケアに美白成分を取り入れるなら、「ビタミンC誘導体」がおすすめ。
メラニン色素を薄くしたり、黒ずみを予防したりする効果があります。
さらに肌のターンオーバーを整える作用が期待できるため、唇ふちの色素沈着した皮ふを徐々に排出。
(関連:肌荒れの原因は「ターンオーバーの乱れ」かも!意味や周期、肌を整えるおすすめケアを解説)
まさに唇ふちの美白ケアにぴったりの成分といえます。
しつこい黒ずみには、医療レーザーやアートメイクが効果的
唇ふちの黒ずみをすぐに解消したい場合は、レーザー治療やアートメイク施術を受けるのもひとつの方法です。
- ピコレーザー
→メラニンを破壊して、シミや色素沈着を除去する - Qスイッチレーザー
→強いエネルギーのレーザーでメラニンを変性させ、異物として排出する - リップアートメイク
→くすみ取りの染料と色味の染料を唇に注入する
セルフケアでの改善が難しい黒ずみでも、効果を実感しやすい施術。
まずは美容皮膚科やクリニックに相談してみましょう。
今すぐどうにかするなら「リップライナー+コンシーラー」で血色感をプラス
唇ふちの黒ずみをパッと明るく見せるには、コンシーラーとリップライナーを使ってメイクするのがおすすめです。
【コンシーラーの使い方】
- リップクリームなどで唇を保湿し、余分な油分をティッシュオフする
- コンシーラーを下唇の両端と真ん中の3か所にのせる
- 唇の輪郭(外側)に向かって、指でポンポンと広げる
- 余分な油分をティッシュオフする
【リップライナーの使い方】
- 上唇の山の輪郭と下唇の真ん中の輪郭にリップライナーを引く
- ①で引いたラインを上下それぞれ口角までつなげるようにリップライナーを引く
- リップライナーとの境目をぼかすイメージで、口紅やグロスを塗る
リップライナーを引くことで、唇のふちの黒ずみをカバー。
唇の輪郭がくっきりとするので、メイク全体がきちんとした印象に仕上がります。
リップライナーと口紅は同系色のアイテムを使うのがポイント。
特にコーラル系のリップを重ねると、より顔色を明るく見せることができます。
普段のリップメイクにひと手間を加えて、明るいリップラインを叶えましょう。
透明感のあるリップラインを目指すには、UVカット効果のあるリップや口紅を使用するのがおすすめです。
リップの日焼け止め効果は「SPF20」「PA++」以上あるものがベター。
UV効果を保ち保湿成分を補うためにも、こまめに塗り直しましょう。
また紫外線は、夏場だけでなく1年中降り注いでいます。
毎日のUV対策で、デリケートな唇を保護してください。
「部分用メイク落とし」を使って黒ずみを予防するのが大切
根本的に唇ふちの黒ずみを防ぐには、リップメイクを正しく落とすことが大切です。
クレンジングにポイントメイクリムーバーを使用して、唇ふちへの色素沈着を防ぎましょう。
- リップメイクをティッシュペーパーなどで軽く押さえるようにオフする
- コットンにリムーバーをたっぷりと含ませる
→コットンの裏側までひたひたになる程度がおすすめ - 唇の縦ジワに沿って、縦方向にコットンをすべらせる
- 唇の端や輪郭を丁寧にふき取る
リムーバーを使う前に、メイクを軽くオフしておくと落ちやすくなります。
ゴシゴシこすらないように注意して、ティッシュを軽く押し当ててください。
リムーバーは、コットンの裏側までひたひたになる程度までたっぷり含ませるのがポイントです。
見落としがちな口角やリップラインまでしっかりとオフできているか、よく確認してください。
ティントリップを使う場合はリップリムーバーがおすすめです。
唇ふちの黒ずみは、唇ふちへの色素沈着が原因。
おもに口紅やタバコなどの色素、摩擦や紫外線によるメラニンによるものです。
日々の習慣やリップケアを見直すことで、唇ふちの黒ずみの改善を目指せます。
【唇ふちの黒ずみを改善するスペシャルケア】
【唇ふちの黒ずみを予防するスキンケア】
【唇ふちの黒ずみをカバーするリップメイク】
唇ふちの黒ずみを正しくケアして、明るい艶ピンクリップを目指しましょう。
ただし、痛みやかゆみ、腫れなどの黒ずみ以外の症状がある場合は皮ふ科を受診してください。