リップケアの必須アイテムともいえるリップクリーム。
ただ「毎日塗っているのに、効果があるのかわからない…」なんてことはありませんか?
唇は顔の中のパーツでも、特に乾燥しやすくデリケートな部分。
うるおいのある唇に仕上げるには、リップクリームを正しく使うことが大切です。
そこでこの記事では、リップクリームの正しい塗り方と効かない場合の解決方法を紹介。
あわせて、リップクリームの効果を引き出すコツも解説しています。
リップクリームの使い方やリップケアを見直したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
本記事内における注釈の解説
※1 浸透:角質層まで。
Contents
【リップクリームの正しい塗り方】塗るタイミングや基本の頻度
意外にリップクリームの正しい使い方を知らない方も多いはず。
しっかり効果を実感するために、正しい手順や塗るタイミングをチェックしておきましょう。
【正しい塗り方】
- 唇をティッシュで拭き取り、汚れや油分を取り除く
- リップクリームを唇の縦じわに沿ってすべらせる
- 指の腹でポンポンとやさしく叩き込んでなじませる
【ポイント】
- リップが硬い場合は、ボトルを手で包み込んであたためる
→唇にクリームが伸びやすいように柔らかくしておく - こすりつけずにやさしくすべらせる
【タイミング】
唇が水分に触れた後
(洗顔後や歯磨き後、お風呂上がり、食事後など)
【使用頻度の目安】
1日3〜5回程度
まずは、唇をしっかりとティッシュオフすることが重要。
食事の油分やホコリなどがついたままでは、リップクリームが浸透されないので気をつけましょう。
リップクリームを塗るとき、縦方向に塗ることがポイント。
唇の縦シワに沿って動かすことで、保湿成分が入り込みやすくなります。
また、リップクリームをなじませるときは強く叩きすぎないように注意。
刺激になって乾燥が悪化しかねません。
ちなみに、リップクリームは1日に5回程度塗り直すことを心がけましょう。
特に「朝の洗顔後」「食事の歯磨き後」「入浴後」は乾燥しやすいのでしっかり保湿してください。
実は、唇の乾燥を防ぐためにリップクリームを何回も塗るのは逆効果。
塗る動作が摩擦や刺激となり、かえって乾燥を招きかねません。
唇の角層のターンオーバーが乱れることで、唇本来の保護機能が弱まる可能性があります。
1日に10回以上などの過度な塗りすぎは控えましょう。
リップクリームが効かない?荒れる?まずは使用期限や成分を確認
「リップクリームを塗っても効果が感じられない」という方は、下記をチェックしてみましょう。
- 使用期限を確認し、高温多湿を避けて清潔な状態で使う
- 医薬品、医薬部外品、化粧品を使い分け、添加物に注意する
使用期限、消費期限を守る
リップクリームは、商品ごとの使用期限や消費期限を守ることが大切です。
そもそもリップクリームは、口元に頻繁に触れるアイテム。
雑菌の繁殖や油の酸化、成分の分離などにより、徐々に品質が落ちていく可能性があります。
使用期限が記載されていない商品も多いですが、下記の目安を参考に使い切りましょう。
- 未開封:3年以内
- 開封済み:半年以内
また、リップクリームの使用状況や保管環境、配合成分などにより劣化のスピードが異なります。
- リップスティックの先や周辺、フタをティッシュなどで拭いて清潔に保つ
- 高温多湿の場所に置かない
など、効果的に使える状態をキープするのを心がけましょう。
自分の唇状態や肌質に合った種類を選ぶ
リップクリームを効果的に使うには、自分の唇の状態に合った種類を選ぶのが重要。
一口にリップクリームといっても、大きくわけて医薬品、医薬部外品、化粧品の3種類に分類されます。
分類 | 効果 | おすすめの方 |
医薬品 | 荒れを治療する (医薬品有効成分) | 皮むけ、ひび割れ、炎症を起こしている |
医薬部外品 | 荒れを予防する (有効成分) | 荒れを防ぎたい、荒れがひどくない |
化粧品 | 保湿 | 乾燥対策をしたい |
「唇が荒れたときは医薬品、普段づかいは医薬部外品や化粧品」と使い分けると効果を実感しやすいでしょう。
普段づかい向きの化粧品と医薬部外品は、肌質によって使い分けるのがベター。
特に乾燥がひどい方や敏感肌の方は、「薬用」「無添加処方」と記載されているものを選ぶのがおすすめです。
また、商品の成分表示を確認し、刺激になりやすい成分を避けるといいでしょう。
【刺激になりやすい成分】
- 防腐剤
→ブチルパラベン、プロピルパラベン、メチルクロロイソチアゾリノン など - 合成香料
- 合成着色料
自分がアレルギーのある成分が配合されていないかどうかもよくチェックしましょう。
「パッチテスト済み」「アレルギーテスト済み」などの記載があるのが理想的です。
※すべての人に皮膚刺激やアレルギーが起きないというわけではありません。
(参考:肌への刺激が強い成分まとめ!肌に悪い化粧品を避けたい人必見)
唇が荒れていない場合、医薬品リップの常用は避けるようにしてください。
医薬品は荒れを治療する作用が強い分、副作用もあるのが特徴。
長期的に常用することで、医薬品以外のリップでは荒れてしまう依存症のような状態になりかねません。
荒れなどの症状があるときだけに限定して使用しましょう。
リップクリームをもっと効果的に使う方法3つ
リップクリームの効果を実感するには、選び方や使い方を工夫するのがポイントです。
- 日中用は紫外線対策、夜用は集中保湿ケアと使い分ける
- 指先の体温であたためてから塗る
- リップパックで集中保湿ケアする
シーンによって配合成分を使い分ける
リップクリームを効果的に使うには、日中用と夜用で使い分けるのがおすすめ。
日焼けや夜間のうるおい不足は、唇の乾燥に繋がりかねません。
配合成分に注目して、日中用は紫外線対策、夜用は集中保湿ケアできるものを選んで効率的にケアしましょう。
シーン | 種類 | おすすめ成分特徴 |
日中/外出時 | UVカット成分配合 | 日焼け止め効果「SPF20」「PA++」以上 |
夜/就寝前 | 高保湿成分 | ワセリン、ホホバ油、スクワランなどを配合 |
外出時は、UVカット効果のあるリップや口紅をこまめに塗り直しましょう。
リップクリームを塗りなおせない就寝中は、油性成分を中心に高保湿成分をチェック。
商品の「夜用」「ナイトケア」などの記載も目印に探してみてください。
指先を使って塗る(チューブタイプやジャータイプを使う)
リップクリームの効果を引き出すには、指先を使って塗るのがおすすめです。
そもそもリップクリームは、冬場などで容器が冷えると硬くなるのがネック。
硬いまま唇にゴシゴシと擦り付けてしまうと、摩擦が起きてダメージを与えかねません。
スティックタイプは、少量を指先にとって体温であたためて、やわらかくしてから塗布してください。
指先が清潔でないときは、リップクリームの容器をにぎってあたためるだけでOKです。
チューブタイプやジャータイプなどの、やわらかい軟膏タイプを選ぶのも便利でしょう。
リップパックでスペシャルケアする
唇の乾燥がひどいときは、リップクリームを使ってリップパックをしてみてください。
リップパック使用するリップクリームは、天然素材を選ぶのがおすすめ。
特にワセリン、はちみつ、ホホバ油、スクワラン、シアバターなどが配合されたものをチェックしてみてください。
【タイミング】
お風呂上がりや洗顔後、リップメイクオフ後
【手順】
- 唇にリップクリームをたっぷりと厚く塗る
→ややオーバーリップ気味に塗るのがおすすめ! - 薬指で唇をクルクルと小さな円を描くようにやさしくマッサージする
- 唇よりやや大きめにカットしたラップを口元に貼る
- ラップを唇にしっかりと密着させ、パックする(約3分)
- ラップを剥がし、余ったリップクリームを薬指でなじませる
【頻度の目安】
様子をみて毎日〜週1回程度
リップパック後に唇がぷるぷるしていれば、保湿成分が効いている証。
効果を高めたい場合は、ホットタオルで唇をあたためてからパックしてみてください。
唇にハリが生まれて荒れを防ぐ効果が期待でるので、リップメイクのりも良くなるでしょう。
リップクリームの塗り方は正しい手順やタイミング、頻度を心がけることが大切です。
【リップクリームの基本の塗り方とコツ】
【リップクリームが効かない場合の対処方法】 【リップクリームをより効果的に使う方法】
→未開封は3年以内、開封済みは半年以内に使い切る
→唇が荒れたときは医薬品、普段使いは医薬部外品や化粧品と使い分ける
→敏感肌は防腐剤、香料、着色料が無添加のものを選ぶ
→日中:UVカット成分配合、夜用:高保湿成分配合
→体温であたためて、やわらかくする
→たっぷり塗布後、ラップを貼って3分間パック
基本のリップクリームをマスターして、美しい唇をキープしてください。