「オールインワンジェル、気になるけど肌に悪そう」
「手を抜いたスキンケアじゃ肌荒れするんじゃないの?」
など、オールインワンジェルを使ってみたいけど不安…という方は多いはず。
忙しい時にシンプルにケアできるのはうれしいものの、保湿力が気になるところです。
そこでこの記事では、肌や悩みに合うオールインワンジェルを選ぶポイントを詳しく解説。
さらに、効果を引き出す正しい塗り方をイラストつきで紹介しています。
手間をかけずにきちんとケアしたい方は要チェックです。
本記事内における注釈の解説。
※1 エイジングケア:年齢に応じたお手入れ。
※2 美白:メラニンの生成を抑えシミそばかすを防ぐ。
※3 浸透:角質層まで。
Contents
オールインワンジェルとは「化粧水から乳液まで1つで済ませられる」アイテム
オールインワンジェルとは、基本的なスキンケアを1つでまかなえるアイテム。
1回塗るだけで、化粧水や乳液、クリーム、美容液などの効果をいっぺんに実感できます。
オールインワンジェルのメリット
- 毎日のスキンケアが時短になる
⇒朝のお出かけ前、家事や育児に追われる夜、仕事で疲れてすぐに寝たい帰宅後など、シーンを問わず手軽にケアできる - 肌への摩擦ダメージを減らせる
⇒肌に触れる回数が減るため負担が少なくなる - プチプラで手に入り、コスパがよく節約になる
⇒近くのドラッグストアで購入可能
⇒化粧水や乳液などを揃える必要がないため、コストが抑えられる
忙しく毎日を過ごしている方、スキンケア費用を抑えたい方などには、便利なアイテムといえるでしょう。
「オールインワンジェル」と「オールインワンゲル」には、明確な違いはありません。
多くの化粧品メーカーでは水分量によって分けているようです。
- オールインワンジェル:水分量多め、みずみずしくさっぱりしている
- オールインワンゲル:水分量少なめ、油分が多くもっちりクリーム状
効果に大きな違いがないことがほとんどなので、好みの使い心地で選ぶのをおすすめします。
オールインワンジェル、肌によくないって聞くけど…実際はどうなの?
オールインワンジェルを不安視する声も多くありますが、一概に肌によくないとはいえません。
たしかにオールインワンジェルには、下記のようなデメリットもあります。
- 肌の調子に合わせたスキンケアがしづらい
→「乾燥を強く感じる冬場は保湿力が足りない」など - アイテムによってはベタつきを感じやすい
→水分と油分のバランスによって使用感が異なる
(油分が多ければしっとりしやすく、水分が多ければさっぱりしやすい)
とはいえ、選び方や使い方を工夫すれば上手に使えることがほとんど。
たとえば、乾燥が気になる方は、「乾燥が気になる部分は重ね付けする」「保湿成分に注目して選ぶ」などが有効です。
もちろん、オールインワンジェルにブースターや美容液を併用してOK。
オールインワンジェル1つに絞らず、肌の状態に合わせてケアアイテムの組み合わせを工夫するのもいいでしょう。
できるだけケアの手間を省くためにも、自分の肌や悩みに合うアイテムを使うことが大切です。
プチプラOK!市販のオールインワンジェルの選び方
ここからは、オールインワンジェルの効果的な選び方を3つのポイントに分けて紹介します。
- 肌質によって保湿成分を使い分ける
- 肌悩みに合わせて美容成分を選ぶ
- 添加物をできるだけ避ける
肌質に合わせて保湿成分を使い分ける
オールインワンジェルは、高保湿成分が配合されているものを選ぶのが大切。
バリア機能を整えて肌荒れを予防するには、しっかり肌を保湿することが欠かせません。
(参考:肌バリア機能は肌悩みの原因に直結!美肌に導く化粧水、乳液の選び方を紹介)
肌質別におすすめの保湿成分を取り入れれば、より保湿効果を実感しやすいでしょう。
肌質 | おすすめ成分 |
乾燥肌、敏感肌 |
|
脂性肌、混合肌 |
|
乾燥肌や敏感肌の方はバリア機能が低下しやすいため、水分を与える、保つ成分に注目。
肌に浸透※3しやすく、しっとりと感じる成分がおすすめです。

たいして脂性肌や混合肌の方は、うるおいを与えつつ、さっぱりと使える成分がおすすめ。
アミノ酸やヒアルロン酸などは水性の保湿成分に注目してみてください。
ニキビ、美白効果やシミ予防など肌悩みに合った美容成分を選ぶ
オールインワンジェルを選ぶときは、肌悩みに合わせて美容成分を選ぶのがポイント。
オールインワンジェルの中には、「くすみケア」「ニキビケア」など特定のケアに向いているものがあります。
求める効果に合わせて美容成分を取り入れるのが、満足できるアイテムを選ぶコツです。
肌悩み | おすすめ成分 |
エイジングケア※1 |
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美白※2 くすみ シミ ニキビ跡 |
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ニキビ |
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エイジングケア※1におすすめの成分はレチノール。
ビタミンAの一種で、コラーゲンやヒアルロン酸の生成をサポートし、ハリのある肌へ導きます。

ただし、レチノールはやや刺激を感じやすい成分。
かゆみや赤みなどが起きる可能性があるため、特に敏感肌の方は注意して使用してください。
フラーレンなど、刺激の少ない成分を選ぶのもいいでしょう。
美白※2効果成分は、シミやくすみの状態に合わせて選ぶのがおすすめ。
たとえば「トラネキサム酸はシミ予防」「ビタミンC誘導体はシミ還元」など、効果が異なります。
ニキビケアには、グリチルリチン酸やアラントインといった抗炎症成分をチェック。
腫れや赤みに働きかけて、肌荒れを予防してくれます。
刺激を感じやすい添加物を避ける
オールインワンジェルを選ぶときは、できるだけ添加物を避けるのがおすすめ。
特に敏感肌の方は、下記のような防腐剤やアルコール、着色料を避けるのがベターでしょう。
成分 | 効果 | 危険性 |
メチルクロロイソチアゾリノン | 防腐剤 | 殺菌力が強く発がん性がある ※輸入品(海外製品)に含まれることが多い。 |
フェノキシエタノール | 防腐剤、保湿成分 | 殺菌力が強くピリピリ感じることがある |
アルコール(エタノール) | 清涼剤、溶剤 | 刺激を感じやすく、乾燥しやすい |
○色○号 (例:赤色202号) | 合成着色料 | かぶれや色素沈着を起こす可能性がある 発がん性があるものもある |
(参考:肌への刺激が強い成分まとめ!肌に悪い化粧品を避けたい人必見)
朝晩いつ使う?オールインワンジェルの使い方、塗り方
オールインワンジェルは正しい使い方をすることで、効果を引き出しやすくなります。
オールインワンジェルの使い方

- 適量を手(スパチュラ)にとる
(※商品に記載されている適正量を確認してください) - 両頬、額、顎の4箇所に点置きする
- イラストを参考に、指で内側→外側に向かってなじませる
- 目の周り、口周り、鼻になじませる
- 手に余った残りで首~デコルテに塗布する
- 手のひら全体でやさしくハンドプレスする
ジェルを取る際は、必ず洗った手もしくはスパチュラを使いましょう。
容器の中を清潔に保つことで、雑菌の繁殖を防ぐことができます。
首~デコルテもシワが多く乾燥しやすいゾーン。
手に余った残りを使って、手のひらで広げるようにしっかりケアしてください。
最後の仕上げは丁寧なハンドプレスで、肌への密着度をUPさせましょう。

オールインワンジェルは、朝晩両方使用してOK。
通常のスキンケアと同様、「朝は洗顔後、夜はお風呂上がり」がベターです。
乾燥肌、敏感肌は化粧水や美容液との併用がおすすめ
乾燥しやすい方、肌が敏感な方は、化粧水や美容液との併用がおすすめです。
- 化粧水との併用
→乾燥肌、敏感肌、肌に潤いが欲しい方 - 美容液との併用
→肌悩みに対する集中ケアがしたい方、肌ツヤが欲しい方
併用する際の順番はどちらも、オールインワンジェルの前。
オールインワンジェルには油分が含まれているため、化粧水や美容液のあと乳液のように使えます。
オールインワンジェル使用時はモロモロ、カスに注意
オールインワンジェルを塗った時、まれにもろもろとカスのようなものが出てくることがあります。
これはオールインワンジェル特有のもので、配合成分が摩擦によって固まるのが原因です。
もろもろそのものは成分が固まってカスになっただけなので、肌に影響はありません。
細かい固まりがぽろぽろと出てきたら、使用方法を見直してみましょう。
- 少量ずつ出してパーツごとに塗らず、一度に出してサッと塗る
- 強くこすらず優しく塗る
- 推奨使用量を守る
肌にカスがついてしまったときは、ティッシュで優しく拭き取るようにしてください。

ピリピリと刺激を感じるなど、肌に合わない場合はすぐに使用を中断してください。
1度水でやさしく洗い流した後、肌の様子を見ましょう。
赤みや湿疹など炎症を起こしてしまった場合は、皮ふ科を受診してください。
化粧水から乳液、美容液までをひとつでまかなえるオールインワンジェル。
ポイントをおさえて商品を選び、正しく使用すればしっかり効果を得られます。
オールインワンジェルの選び方
- 保湿効果の高い商品を選ぶ
→セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン など - 肌悩みに合わせて成分を選ぶ
→エイジングケア※1、美白、ニキビ など - 肌に刺激のある成分を避ける
→PG、DPG、パラベン、レチノール など
オールインワンジェルの使い方
- 適量を手(スパチュラ)にとる
(※商品に記載されている適正量を確認してください) - 両頬、額、顎の4箇所に点置きする
- イラストを参考に、指で内側→外側に向かってなじませる
- 目の周り、口周り、鼻になじませる
- 手に余った残りで首~デコルテに塗布する
- 手のひら全体でやさしくハンドプレスする
乾燥肌や敏感肌の方は、化粧水や美容液と併用して使うことで保湿効果が高まります。
使用中、もろもろとカスのようなものが出てきたときは使用方法を見直してみてください。
オールインワンジェルを使って、手軽に美肌を目指しましょう。
パッケージに「高保湿タイプ」や、「しっとりタイプ」と記載しているものもあります。
乾燥肌や敏感肌の方は、アイテムを選ぶときの目印にするといいでしょう。